プロローグ 目覚め
初投稿です。
金曜日に執筆の時間が取れるので、そこを中心に交信していきたいと考えています。一話の分量を頑張って多くしていきたいと思います。よろしくお願いします。
最初は短いです。すみません。
World end ever dance
世界は崩壊する。
それをただ見ていることしかできない。
なんどもなんども、それを食い止めようとしても何も変えることができない。
崩壊する。亡くなることが運命ずけられているようで、それを食い止めることができない。
なくなった世界が、もう一度始めからやり直されて別の世界が完成する。
それでも、その世界は崩壊する一方だ。
何年も、何千年も、何億年も繰り返される、常に行われる自然の淘汰。
しかし、それが自然の行いであれば、この私はなんなのだ。
この私に与えられた力はなんのためにあるのだ。
結局、この世界を守れないのであれば、私はこれ以上何をすればいいのだろうか。
記憶は流転する。
幾度となく、その記憶を持って世界に出現する彼は誰か。
彼は、何度もなんども世界に現れては、その世界の歴史に名を残す。
けれども、それがなんのか。
その世界は、後、どれほど存在しているのか。
その世界で手に入れた名声は、これからなんの役に立つのだろうか。
彼は、なんのために世界を回っているのだろうか。
彼は、何をするために、私の世界に現れるのだろうか。
●
世界は、幾度となく繰り返される。何度も何度も、魂がすり減るまで、この世界は続くのだろうか。しかし、この世界を作り直しているのは誰か。
世界はなんで存在しているのか。
この世界は本当はなんなのか。
いろんな世界を渡った。それは、この世界の「本当」を知るために。
どの世界のどんな時代でも、僕は歴史に干渉してきた。
どうすれば、この世界の「本当」にたどり着けるのか。それを調べるために、努力して、死んで、生き返って努力して。
結果、何を得られたというのか。
世界の外にはなのがあるのか。僕の「本当」はなんなのか。
この世界には、「本当」があるのか。
僕は、世界の「真実」を知ることができるのか。
それは、何千回の繰り返しの果てに、「彼女」がいた。
彼女は本当に、「彼女」と言っていいのか。
しかし、世界と世界の間。なんと言っていいのかわからない、その空間に、彼女はただ一人でそこにいた。
目が合った。
そしてすぐに理解した。理解せざるを得なかった。
この世界の繰り返しの中には、彼女が存在していることに。
この世界が崩壊したのち、また世界を作っているのは彼女だということを。
僕は、「僕の本当」を知った。
ーーーーーーworld end ever dance