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柊 唯香(ひいらぎ ゆいか)
籍 日本
言語 日本語
出身
生家 父(死去)・母・義父(再婚) 本人
婚姻
物心つく前に父が亡くなっている。母親はいつも誰か男を連れていた。家にはあまり帰ってこない。男がいる時に邪魔されるのを母親は酷く嫌う。叩かれるとかじゃなかった。只邪魔だと睨まれた。
ある時、母の男が私を見つけて笑った。母に怒られるかと思ったが、母は怒らなかった。その日から、その男が来るときは私も一緒にいた。母は時々私を邪魔そうに見るけど、それでも一緒にいられるのは嬉しかった。それからどれ位か経った頃、男は家に棲みついた。私の父親になったのだと男は言う。母は上機嫌だ。
母が出掛けて、男と家に二人きり。男は私の部屋に入って来た。気持ち悪い。怖い。怖い。逃げ場のなかった私は、只それに耐えるしかなかった。母には言えなかった。男は母に言えば母が私を嫌うと脅したからだ。子供であった私に、正しい判断というのは難しかった。




