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6/10

君が笑うと華が咲くから

今回の舞台は京介の家です!!


少し、更新が遅れましたが


どうぞー

あれから、一ヶ月が過ぎ生活は慣れてきた。

「京介、ご飯一緒に食べよ?」

「ああ」

未来との間は短くなったような気がする。

それは俺の思い違いかもしれないけど、前まで敬語だったのが今では普通の話し方だ。

心を開いてくれたのかは分からないが、とても嬉しいことだった。

「もう一ヶ月も経ったのか....」

「ああ...京介が学校に戻ってきてから?」

「そう」

よく考えてみると前の俺は想像できないような生活になっていた。

気づくと、未来が隣にいてくれて未来のおかげで俺の周りにはいつしか”仲間”と呼ばれる集団が

できていた。温かく生活できたのは3年前以来だろう。

「最初の京介、怖かった」

「未来は落ち着いた感じがあったけど、俺に追いつくのちょー早かったよな」

「必死だったんだもん、あのときは」

「いろいろとすごかった」

「ね」

こんなたわいの無い話で盛り上がれるようになったのも未来のおかげだ。

全部、全部....出会ったあの日から何かが変わるような気がしていたけど

俺の短い間の暗い人生が変わったんだ。

この綺麗な笑顔で、俺をかえてくれた。

「京介はあれからどーなの、家とか」

「一応は、大丈夫だ。学校に行くって言ったら母さん喜んでたし」

「そっか、ねえ今度京介の家行ってもいい?」

「はあ?なんだよ、いきなり」


このあと、未来はしつこくお願いしてきた。そして仕方なく家に呼ぶことになった....

っというか、未来が来たいとうるさいのでOKしただけなのだが。

 放課後、昇降口で待ち合わせをし一緒に行くことになり

授業中、未来を見るとなぜかうきうきしたような顔で笑ってるから俺も思わず微笑んだ。

ただ家に来るだけの話なのに俺までも楽しみな気持ちになる。



授業が終わり、下校時間となった。

約束通りに昇降口で待っていると、声が聞こえた。

「ちょっと、来ないで!!」

その声はクラスメイトの長谷川だった。

声がしたほうに振り向くと長谷川が男子にかれまれている。

「いいじゃんよ、俺と付き合おうぜ」

「前に言ったでしょ!?私はあんたなんかタイプじゃないって!!」

確か、あいつは隣のクラスのやつで名前は....関 太一だったはず。

長谷川のことが前から好きだったみたいで噂になったことがある。

噂と言っても、関が長谷川に告ってふられたっていうよくあるものだ。

....本当だったんだな。

「おーい、つれねーな」

関は突然長谷川の腕を掴み無理やり連れて行こうといていた。

「やめて!!離して!!」

そんな光景を見た俺はいてもたってもいられなくなった。

「おい!!嫌がってんじゃねーかよ!!」

「お前誰だよ!?」

「....!!藤野!!」

「....藤野ってまさか!!」

関は俺の名前を繰り返し言って逃げるように去っていった。

足跡が校舎に響き渡る。足跡が完全に聞こえなくなったとき長谷川は口を開いた。

「ありがとう、藤野」

「いいや?」

「....優しいんだね」

「普通だろ?」

ちゃんと学校に通ってきてからクラスともかなり滲め始めていたが長谷川と話すのは初めてだ。

見た目は少し地味な感じだけど、話してみると面白いやつだった。

中身は明るい子で普通にいいやつ。...若干未来に似てるところがあった。

少し話したあと、俺と長谷川は別れた。



しばらくして未来が来る。

「ごめーん、待った?」

「いいや?」

未来と合流した俺は壁に預けた背中を浮かした。「行くか」と言い校舎を出て校門に向う。

校門を出るといつもの景色が変わっているように思えた。

それは、多分。

「どんな、家族なんだろー」

隣に未来がいるからだ。未来の家は正反対の方向で一緒に帰ることはない。

だから、いつもとは違う下校となった。

 家に着くまでにたくさんのことを話した。家族のことや俺の部屋.....まだ絵はあるということを。

「まだ、あったんだ。あの絵、捨てていいのに....」

「捨てるかよ、もったいねー」

そう言うと未来はクスリと小さい声を出して笑った。

「もったいねー、かー。なんか、嬉しい」

「喜べ、俺さ貰ったものでも捨てるときがあるんだ。昔のものとか、誰に貰ったかも忘れたもの。けど」

俺は言葉を続ける。

「.....未来がくれた、あの絵はずっと大切なもので忘れることなんかないんだ」

「かっこいー事言うね。けど、私も京介との出来事とか....思い出とか忘れてないよ」

「最初に会ったときはさー....」

「あーもういいから、あのときの話は」

お互いの顔を見て笑い合う俺たちはなぜかとてもキラキラしていて輝かしいものだった。

昔の自分には予想もつかないだろう。



 空が暗くなり始め、街灯には光が灯る。光のまわりには、誘われた虫たちが集まっていた。

「ここだ」

 家に着くと、未来は上を見上げる。

そのときの未来の目には何か悲しいそうな寂しいような、そんな影があった。

でも、その影はすぐにどこかへ消えていなくなってしまった。

「どーした?」

「え?ううん、なんでもないよ」

話しかけると未来の顔にはいつもの明るい笑顔がある。

「入るけど、なんも気をつかうなよ。遣われるとこっちが困る」

「うん、わかった」

ガチャ...と音を立てドアを開けると、俺の母がリビングから顔を出した。

「おかえりなさい、きょ....あら?」

「こ、こんばんは」

「母さん、ただいま。あーえっと、こいつはクラスメイトの桜木未来」

「よ、よろしくお願いします」

深いお辞儀をした未来に母が微笑みかけると「あがって」と言いスリッパを出す。

俺たちはリビングに向った。

リビングに入ると、未来は少し緊張しているように体が震えていた。

「そこに座ってね」

母が一つの椅子に指差す。

「は、はい」

未来は、震えながら椅子に腰かけると母に聞こえないぐらいの小さいため息をついた。

俺はそんな彼女に近づき耳打ちをする。

「緊張しすぎ、もうちょっとリラックスしろよ」

「む、無理だよー...」

「どうしたの?」

未来が過敏に震えた。

「緊張してんだってさ」

「いや、ちょ....!!」

「あら...緊張なんかしなくていいのよ?」

振り返った母は笑顔でそう言うとテーブルにお茶やお菓子をおいた。

「....京介、着替えて来なさい」

「え?ああ...」

未来を一人にするのには気が引けるが、制服のままでは落ち着かない。仕方なく2階に上がる。




「あなたは桜木さん、って言ったよね?」

「はい」

「彼女?」

「い、いいえ!!そんなんじゃ」

未来は顔を赤らめながら首を横に振った。母は首を傾げる。

「彼女じゃないなら、どんなご用件で来たの?」

「その....京介君から聞いてないんですか?自分が不良になった理由を」

「理由?....あったの?」

母は一瞬、驚いた顔をしたけれど、

「そ、そうなのね」

すぐ優しい顔に戻った。多分それは、母も京介のことで悩んでいたからだということ。

”なぜ、いきなり不良になったか””教育を間違えたのか””反抗期なのか”

”それとも、心が病んだか”

つまり、母は京介を見ながら考えたのは”教育”だった。

自分がいけない母親だから、と自分自身を責めていた。

「やっぱり、知られたくなかったみたいです」

「今の話は、京介に言わないほうがいいね」

「そうですね」

「教えてくれてありがとう」


 俺は着替え終わると、リビングへと向った。ドアを開けると母と未来が驚いたような顔をする。

「?」

「あ、京介。着替え終わったのね?」

母は少し目をそらすと、席をたった。

「京介さ、絵まだあるんでしょ?見せて」

「んあ?あ、いいよ」

未来に言われて笑顔を見せた俺だったが、目は母のほうを見ていた。

目を俺からそらすように席をたっていた。それが不自然のように思ったのはただの気のせいなのか、

それとも......。

「早く、京介。どーしたの?」

「いいや、じゃ上行くか」

とりあえず、未来を部屋に案内した。

 部屋はあれから、綺麗にしている。未来から貰った絵に合うように。


「へ~....綺麗だねー」

「俺も結構、綺麗じゃないと落ち着かないからな。掃除はこまめにしてる」

これは、嘘。掃除するようになったのはあの絵が来てからだ。

「意外に、綺麗好きなんだー」

「...意外、か」

未来はスタスタと部屋に入ると、周りを見渡す。

窓に目を止めた未来はカーテンを開けた。外の景色を見ると、すぐにこちらに向き直った。

「いい部屋だね」

にっこりと笑う。でも、やっぱりさっきと同じ暗い影が目にあった。

家に上がる前もこんな目をしていた。笑顔は輝いているのに目は光を放っていない。

どうしてかは分からないけど”悲しい”とか”寂しい”とか感情が出ている。

俺は、そんな彼女を見るのがだんだんと切なく思った。

静かにドアを閉めて「未来、そこに座れ」と言う。

未来は、首を傾げたけれど素直に応じてくれた。

 しばらく、静かな時間が流れると未来が口を開いた。

「なに?どーしたの?」

心配するような顔をして尋ねてくる。

「あのさ、お前.....」

言うのを一瞬迷ったが、聞くしか方法は無かった。

「なんで、そんな目をしてるんだ?」

「え....」





未来は、黙っていた。

ずっと。

しかし、数分経った後。

重い口が開いた。





どうでしたか??


次回は、未来にもある事情があったことに気づいた京介が

聞いた未来の過去とは??





お楽しみー!!

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