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彼女の声は届かない

未来と別れたあと京介は父親の仇をとりにバーにいく。


バーに行くと親父を殺したやつが来て!?

「人生を変えた理由...」

「そうだ、俺は父親を助けられなかった。それが悔しくて必死で強くなろうと思った」

「喧嘩が日常茶飯事な訳がわかりましたよ。話してくれてありがとうございます」

俺はため息をついた。

「それが、俺の全てだ。...理由を話すのは苦手だな、やっぱり」

「無理になんかすみません。そんな理由だったなんて思わなかったから」

未来はうつむく。

「いいやでも未来、あんたしばらく俺に近づくな」「え?」

俺は少しの間を開け勢いよく立ち上がり走りだす。

未来は手を伸ばすが、手は俺に届かなかった。

たとえ、届いたとしても、俺は必ずその手を払うだろう。

あいつを巻き込む訳には、いかない。これは俺の問題だ。未来は関係ない。








どれくらい走っただろうか。息を整えようと止まり振り返った。さっき追いつかれたから、また来るんじゃないかと思ったが俺の"巻き込みたくない"と言う気持ちを悟ったらしい。あいつは来なかった。

これでいい。しばらく一緒にいないほうが俺も助かるし、あいつも怖がらずに済む。









多分あいつとまた会うのは、俺が親父の敵を討ったあとだ。

そのとき俺は汚れているだろう。

人を殺すのだから警察に捕まっても仕方ない。

あいつは捕まったら来てくれるだろうか?

こんな考えを持つ俺の所に。

そこで、我に返った。

(なんで、あいつのことばかり!?)

気にかけてくれたのが嬉しかったか。

話かけてくれたことが嬉しかったのか。

気付けば頭ん中はあいつのことだけ。

短い間、話しただけなのにこんなに親しくなるものなのか?

「なんで、考えることをやめないんだ!!」

頭を近くの壁に思い切り当てる。それでも、彼女の、未来の笑顔は消えない。

"そんな..."

彼女の声が頭をよぎる。

「くそ!!」

訳が分からない。会って間もない彼女に変な感情を持つなんて。

「...なんなんだ!!」

俺は胸を押さえた。ドクンっと音が聞こえる。

(ひとまず、落ち着こう)

息を思いっきり吐き出す。

そして、本当の目的へと向かうように歩き出した。

「...今はそんなことはどうでもいい。俺のやることはただ一つ」

このとき、一点の光も通さない闇が心を覆い尽くした。

「親父を殺ったやつを...殺す!!!」

俺は折りたたみ式の小型ナイフをチキチキッと鳴らし、笑った。






 太陽が消え闇夜が訪れる。

「時間だな」

立ち上がると、そいつが来るというバーに向かった。



チリリン...ドアについたベルが鳴り響く。

「いらっしゃいませ」

オーナーが声をかけてきた。

「もしや...」

「そのまさか、だ」

「...少し、お待ちください」

オーナーは奥へと入っていく。

しばらくして、親父を殺したやつが出てきた。

「...君か。なんのようだ?」

「やっぱり、覚えてんだな。...ここに来た理由は」

俺は小型ナイフをチャキっとだした。

それを見たやつはあとずさる。

「ここで...事件でもおこしてみろ警察いきだぞ」

「承知...してるぜ?」

ナイフを構えやつを殺そうとした瞬間。

「待って!!京介さん」

...未来!?

未来が入ってきて俺に突進する。

「あんた、また!!」

俺らは倒れた。

なんでここに未来が...!?

「...あんたはストーカーか?」

「断じて違いますよ!」

「お~仲のいい」

「うるさいぞ」

言って俺はハッとした...。

この状況はやばい。未来に押し倒されてる状態だ。

「...早く、どいてくんねえ?」

「あ!...ごめんなさい」

未来はどいて体を起こしてくれた。

「はあ~君に言っとくけど、俺は不良はやめたんだよ」

そいつはため息をつき話し出した。

「警察に捕まって賠償金を払って解放された俺は個人的に罪を償うってことでバーで働いてるんだよ。ここのな。働くんだから、不良はやめないと雇ってもらえないからやめた」

「そうか...」

「もちろん、君の父には申し訳ないと思ってるけど」

「...もういない」

「そう...だよな。本当にすまない」




 このあと、俺と未来はオーナーに謝りバーを出た。








第二章が終わりました。


どうでしたか?


未来がストーカーにしか見えない章ですが...


お楽しみいただけましたか?


第三章の投稿を考えているので投稿した


ときはまたよろしくお願いします。

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