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霊が見える女 雨の降る日は sentsitive  作者: やましたゆずる
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第5章 変死体が見つかった

理沙がその光景を見たのは10月の雨の金曜日の夜仕事帰りの交差点での事だった。対向車の車内に鈴木容子と真理子を見た。恐ろしい表情でドライバーの首を絞めていた。理沙はとうとう見つけたんだと思った。その日はそのままマンションへ帰った。慶次にそれを話すと「明日辺りその男死んでいるんじゃねえのか?」慶次は薄笑みを浮かべた。「そうかもね。怖いわ?」理沙はそう言うと慶次の顔を悲しそうな表情で見た。次の日の夜のニュースで「◯◯市のスーパーの駐車場で男性の変死体が買い物客によって、発見されました。死亡したのは市内に住む松田省吾さん45歳と判明死因は心臓発作とみられます。警察の発表です。以上。」ニュースは終わった。二人は顔を見合わせ、ビックリした表情を見せてお互いを見つめた。「あの二人が殺ったんだわ?とうとう、復讐したのね。」理沙は叫んだ。「そうだな。間違いない!」慶次がボソリ呟いた。次の日の夜理沙と慶次はその中古車販売店の前に行き、花とお線香ときのこの山をお供えして手を合わせた。「15年間こちらの世界に居て、ようやく恨みを慣らせました。ご苦労さまでした。安らかに静かにお休みください。河口理沙。慶次。」理沙は口に出して言った。それ以降、鈴木容子さんと真理子さん親子を見る事はなかった。でも理沙は雨の降る日は霊を見る日が増えていった。その中でほとんど毎日いる、◯◯交差点の全身どろだらけ女子高校生が何か言いたそうに理沙の目を見てくる。雨の日以外もあれから見えるようになっていた。

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