第2話 能力
「う〜ん」
「先生!まだですかぁ」
そう言って女はりんポジを急かす。
「うるさいな!今僕は"ネタ"を考えているんだよ!」
りんポジは眉間にシワを寄せて言った。
「ネタですか〜」
女は上を向きながら考えた。
「じゃあ幽霊の話とか!」
女は自信満々に答えた。
「却下だ」
「えー」
女は頬を膨らませて言った。
「あーもう!小池君帰ってくれないか」
りんポジは高い声で言った。
「えーだって、、」
「いいから帰ってくれ」
そう言ってりんポジは女を家から追い出した。
「もぉ〜先生ったら!」
「私帰りますからね!」
そう言って女はりんポジの家から離れていった。
「ようやく集中できそうだ」
………
「まずい、全くネタが思いつかない」
そう言ってりんポジは立ち上がった。
そうしてりんポジは電話を手に取った。
プルルルルル プルルルルル
電話が音を出す。
「はいもしもし!先生から電話なんて珍しいですね!」
こいつ毎回声が大きいな、、
「どうしたんですか!」
「あぁ恥ずかしいが今回は本当にネタが思いつかないからな」
「てことは〜先生」
「そうだ、君この前ネタがあるとか言っていただろう」
「はい!じゃあ今からそっちに行きますね!」
「いや、電話でい…」
プー プー プー
りんポジが言いかけたとき電話が切れた。
しょうがない奴だな。
「まあ彼女が来るまでは結構時間があるな」
「自分でも一応ネタを考えておくか」
そう言ってりんポジは目をつぶった。
正直、僕の能力の話をネタにしても良いな。
僕の能力は相手の体の一部に触れて、相手の性器の状態を好きに変えれる。
この能力は、ある日突然使えるようになったわけではない。
これは僕が物心付く前からあったものだと思う。
この能力に気づいたのは小学生のときだった。
当時の僕はこの能力を結構悪用した。嫌いなやつに使ったりしたな。
懐かしい…
まあ僕の能力に関してはこのくらいかな。
だけど僕の書く漫画にはあまり合わないな。
やめておこう。
りんポジが目を開けたときに、インターホンの音が鳴った。