33/34
11.1
『生きてるか?』
夢うつつに死神さんの声が聞こえる。
「・・いっ!!」
身体が痛い。
頭もガンガンする。
「・・ここは?」
一面真っ白だ。建物はもちろん、何もない。虚無の空間。
『現実とあの世の境目のようなとこだ』
「夢をみているみたい」
『似たようなもんだ。意識が丸ごと別の空間にある、そんな感じだな』
「祥平さんは?」
『あいつの意識はこの先にいる』
『俺と契約した、誓いの祭壇の上で残り僅かな命を燃やしている』
「!!助けに行かないと!」
身体に力が入らない。
『無駄だ、そもそもここは自由に動ける場所ではない。まず誰でも入れる場所でもないが』
「私はなぜここに?」
『祥平に薬を打ち込まれたからだろう。ここは普通の方法では来ることはできない』
死神さんは私に近づくと手を私の額へかざした。
『あいつの覚悟を踏みにじったその覚悟、結末まで楽しませてもらうぞ!』
その手から黒いモヤのようなものが出てきて、視界が一気に真っ白から真っ黒になった。




