30/34
10.1
帰ってから、数日間家から出ずにいた。
バイトには行っていない。何度かインターホンがなったが、とてもじゃないけど外に出られる状態ではなかった。
さすがに食料も尽きた頃、久しぶりにコンビニに向かった。
祥平さんの姿はない。
ショックだった。
犯人が祥平さんであったこともそうだけど、それよりもさよならを告げられたことのほうがショックだった。
パトカーのサイレンが聞こえる。
パーカーのフードを深く被り、急ぎ目にコンビニの店内に入った。
そもそも本当に祥平さんはあの二人を殺したんだろうか?
だとしたら動機はなに?
二人と祥平さんの接点は・・・ない。
じゃあやっぱり犯人ではない?
なら華さんのネックレスが祥平さんの家にあった理由は?
・・わからない。
「もう一度ちゃんと祥平さんと話さないと」
適当に買った飲み物とパンが入った袋を片手にそんなことを考えながら帰路に着く。
「二度と来るなと言われて、インターホン押す勇気がな・・」
家の前で立ちすくんでいると、
『藍那』
死神さんがやってきた。




