7.4
「あいつあんなお調子者だけど、仕事には真面目だったんだ。無断欠席するようなやつじゃない。連絡がなく会社を休むなんてまずありえないんだ。
それで、緊急連絡先である実家にも連絡したんだが、そもそも頻繁に連絡とっているわけでもないし、実家に帰ってきている様子はなかった。
連絡がきたら教えてほしいと実家の協力も仰いだ。
あまり大ごとにはしたくなかったから営業先であるお客さんには黙っている。会社も身内回りも実際は慌ただしいんだ」
返す言葉もなく私は黙って中村さんの話を聞く。
「俺たちが心当たりがあるのは、あの合コンだった。個々に解散したって言ったろ?
意気投合した川島と華ちゃんは実はあのあとホテル街の方へ歩いて行ったんだ」
そうか、川島さんはカラオケの後、華さんと。
「それで華ちゃんなら何か知ってるんじゃないかと思って連絡したんだけど、華ちゃんも連絡が繋がらなくて。舞ちゃんと歩美ちゃんにも連絡したんだけど、二人とも華ちゃんと連絡がつかない状態だった」
なんとなく状況が理解できてきた。
「華ちゃんと君は同じ職場だったよね?barって聞いた。ただ、舞ちゃんも華ちゃんも華ちゃんがbarで働いていることは知っていたけど、店の名前を知らなかったんだ。
色んなbarにいって華ちゃんと君を探していたんだけど、結局見つからなくて、今ようやく君に会えた」
「そうだったんですね」
「二人のこと何か知らないかな?」
「・・あいにくですが、私は何も。華さんは突然音信不通になり店に来なくなりました。川島さんも常連さんでしたが、同じように突然来なくなりました。」
「川島、常連だったんだ。最近仲良くなった子達と合コンって誘われてたから、てっきり営業先の関係からのつながりだと思っていたよ」




