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6.1
またいつも通りの毎日がやってくる。
少し変わったことといえば、祥平さんと食事をすることが増えたことと、会話が増えたこと。
川島さんがお店に来なくなったこと。
そして、華さんがお店を辞めたこと。
「挨拶くらいはしたかったな」
「突然だったからね~」
マスターが応える。
「困るよね、突然連絡取れなくなるのは」
「そうですよね」
華さんは突然店に来なくなった。
バイトなんてそんなもんだから特に気にしてなかったけど、同時に川島さんも来なくなったから、もしかして妊娠でもしたんじゃないかと思っていた。
にしても一人とはいえ、ベテランの人が突然いなくなるのは痛手だ。
今日みたいなイベントの日は特に。
あれから祥平さんの歌は聞いていない。
頭から離れない“チョコレート”が一生頭の中でループしているだけだ。
「・・・また歌ってくれないかな」
「祥平さん?無理だよ笑 あの人はレアだから」
「ですよね~」
店内がざわつく。
祥平さんがお客様として来店された。




