5.3
「俺、藍那ちゃんの向いがいい~!」
相変わらずの川島さんだけど、ここはbarじゃない。すかさず華さんが介入し、席順は
川島さん、大塚さん、中村さん、三上さん
その向かいに
華さん、舞さん、歩美さん、私
の順で座った。
「藍那ちゃん遠い~!!」
「たまには私と呑みましょ~!!はい、かんぱーい!」
二人はお似合いだなぁと思った。
会話は仕事のことや、休みの日に何をしているのか、といった話が多かった。
川島さんは隣の大塚さんとセットな様子で、そこに華さんが入って三人で主に話している感じ。
残りの五人で話している感じだったけど、主に歩美さんが主導権を握っていて、そこにクールな舞さんのツッコミが入りながら、会話を作っている感じだった。
向かいに座っている三上さんはずっと視線が歩美さんに釘付けだ。
当然ながら歩美さんがこちらに話を振ってくることもないので、相槌人形になりながら、無駄に食事とお酒だけが進む。
「藍那ちゃん、大食いなんだね~!!歩美、そんなにたべられな~い」
あざとい嫌味だけ上手に振ってくるあたり、計算高い女だな、と感心した。
「いっぱい食べる子いいと思うけどな」
川島さんの早期の中村さんが助け舟を出してくれたけど、その途端に隣の席の歩美さんのぴりついた空気を感じたので、「ははは」と微妙な反応を返すことしかできなかった。
“早く終わんないかな”




