マギラ王国到着!
新章突入です!総合評価ポイント60越え!
「えっと、大丈夫?」
「大丈夫に見えますか・・・・・・?」
「いいえ、全く。ごめんなさい、治癒魔法は専門外で」
「治癒魔法使える人間なんてほぼいないじゃないですか。神殿の人だけですよ」
私は師団長さんに介抱されながら、船酔いからの復活を試みている。船から降りても足元がふらついて、復活しそうな兆しが全く見えないけど。
私はマギラに着いてすぐ、船酔いのせいで、立つこともままならなかった。師団長さん達は私をマギラ王国に引き入れたいがために、とても親切にしてくれた。団長さんが私をおぶって、船を降り、二人の権力で特に調査もされず、私は国境を通ることができた。私の体調があまりに酷かったからか、二人は公園に寄り道をし、話せる程度には、復活できた。でも、完治できるまではもう少し掛かりそう。二人にも仕事はあるし、いったん別れたほうがいいよね。
「あの、もう一人でも平気なので、お二人はどうか王宮に報告してきてください」
「でも・・・・・・」
「ちゃんと、試験は受けますから」
私が力なく笑うと、師団長さん達は王都に向かっていった。はあ、王都まではまだまだ距離がある。でも、マギラに着けば安心だ。カランもこの国は敵に回したくないだろう。そもそも、この国は教育に力を入れており、初等・中等教育は国民全員が受けていることが義務付けられている。マギラで生まれ、育った子供達は読み書き計算、魔法までも使いこなすことが可能だ。平民も軍に従事しているため、そんな存在とまともに戦える奴は、カランには貴族しかいない。
私は二人が去ってからしばらく経った後、冒険者ギルドを訪れることにした。お金の心配はないけど、マギラの地図を入手したい。お父様の権力で集められるのはカランがある大陸の国の地図のみだった。冒険者ギルドで情報を集めないと。宿屋もどこか空いてるところを探さないとね。
公園を出て、のんびり街を観光する。皆、生き生きしている。服もきれいだし、食材も新鮮な物が揃っている。量も種類も豊富だ。おいしそうな匂いがあちこちからしてくる。私は偶々目に入った屋台で串焼きを買い、頬張った。うまっ!出来立てだからおいしいのは当たり前だけど、お肉が筋張ってない。肉の切れ端ではなく、ちゃんとおいしいところを串焼きに使ってるんだ。んふふ、お父さん達にも食べさせてあげたい。食べ歩きなんてできる国、素晴らしい!亡命してよかった。あ、冒険者ギルド発見。
串焼きを近くのゴミ箱に投げ入れ、冒険者ギルドに入る。お昼だからか人が多い。基本、冒険者ギルドが混むのは早朝とお昼頃らしい。早朝はどんな依頼が来ているかの確認、お昼は依頼達成の報告で人が多く訪れる。私は列に並び、自分の番を待った。
「次の方どうぞ」
受付のギルド職員に呼ばれ、列を進む。受付の人にこの国の地図を購入したいこと、宿屋を教えてほしいことを言うとすぐに動いてくれて、マギラの地図を買うことができ、宿屋の場所も教えてもらえた。地図は銀貨一枚だった。
外に出ると、花の甘い香りがした。なるほど、近くに花屋があったのか。花屋には色とりどりの花が売られており、見ていて楽しい気分になる。マギラ、本当にいい国だ。貴族も平民も等しく王族を自らの意思で敬っているぐらいマギラ王家は上手く政治を行っているようだ。ここまで政治のやり方、国民の生活や価値観が違うと、似ているような文化を持っているはずなのに異世界に来たような感覚に陥る。
カランはいったい、どこで道を間違えてしまったのだろうか。
おしえて、レインちゃん!
?「やっと、新章突入したね!」
レ「これから、題名通りになるように、頑張るね」




