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毎日更新チャレンジ開始してからバグったのか、休日の方が仕事ある日より書けなくなった\(^o^)/
モンハンしてたから短め
戴冠者──それは一周目の世界において、公式大会で優勝経験のあるプレイヤーを指す称号。
この場に居る四人……ミダラ、ノムキン、REMON、はわジェネは、いずれも戴冠者であり、かつ私のフレンドだったプレイヤー達。
その強さは私が直々に知っていて、故に今の私の遊び相手として相応しい。
私は娯楽に飢えていた。
それは退屈からくるものではなく、寧ろ退屈から解放されたからによるもので。
「いきなり即死火力AoEはダメだろはわジェネー、私の餌が無くなるじゃんか」
かなりのSPを使って放ったAFで覚えたアーツは、極論すれば吐く必要の無い火力だ。
何かしらのカードを切って防ぐか死ぬか。どちらにせよ静観して被害を被るのは敵で、或いはこれで私が後衛を奇襲しに行くのが一番美味しい展開だろう。
ああ然し堂々と姿を現した私は、未発見によるアドバンテージすらかなぐり捨てていた。
とどのつまり、私はもう勝ち負けとかどうでもいいのだ。
借金だとか、作戦だとか、そんなもの一回脳火事場切って気持ちよくなってから吹っ切れた。
面白い戦場があった。
そこに今の私が気持ちよくなれる難易度を見出したから。
「──あ、四対一でいいよ?」
脳火事場中の私にタイマンで勝てるプレイヤーは存在しない。イコールでそれは、多対一の盤面でしか私は苦戦することが出来ないという意味になる。
さて、果たしてこの戦場はどうだろうか?
戴冠者が四人いて、揃いも揃って煽り耐性が低く、オマケに私も今ノリに乗っている。
「"ディメンションコネクト""操血""死霊作成""ヴァルプルギス"」
妹の蹂躙は気持ちのよいものではあったが、いかんせん消化不良なのだ。
その理由は単純明快で、徹底的に舐め腐って殺してやったから、『彁』の100%を出して暴れられた訳じゃないからだ。
それはある意味ではセーブであった。
全力全開を出しても壊れない相手は対人環境じゃまずいないし……何よりも僅かに残っていた理性が、全力を出せば視聴者に賭けられて優勝賞金が下がるとストップをかけていたからだ。
ああ然し、その二つの鎖はもう存在しないのだ。
これから行うのは蹂躙だ。
そう舵を切っても即死はしないだろう相手を前に、自重する必要が無くなったが故に、ただ気持ちよくなるだけの試合をしよう。
どれだけ理不尽になれるかを、優勝候補と言われてるだろう奴ら相手で検証する。
それは実にカッコよくて、楽しくなれる案だろう?
「せめて五分は持ってね?実力だけの雑魚共が」
「「「「殺す」」」」
私の腰から六本の赫色の触手が生える。
その先端に接続されているのは、金属で出来た巨大な黒大剣。
持ち手部分だけが骨素材で出来たそれは、私の『死霊魔法』と『ディメンションコネクト』によって血の塊に結び付く。
加えて、私のアイテムボックスから出されたあるアイテムが、握る者も無しに宙へ浮く。
それは槞が持っていた大剣と大盾であり、私の半径5m以内で自由自在に動く新たなオプションパーツ。
「さあ、せーちゃん鏖殺劇場の始まりだ」
自重無しの100%を、コイツらに叩き付けてみようじゃないか!
明日更新むずいかも