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第二の人生を得たので、自由に暮らしていこうと思います  作者: コル


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新婚旅行計画

すいません、今回は短いです。

結婚式の翌日、俺が目を覚ますと隣にはまだ寝ているアリーの姿があった。

昨晩、初夜をむかえてそのまま眠りについたので、まだ少し疲れが残っていて眠っているのだろう。

俺がアリーの寝顔が可愛いななど思っていると、うっすらと目が開きアリーが起きて来た。


「おはよう」


アリーが俺の顔を見て辺りを見回した。

起きたばかりで寝ぼけているのか、


「あれ?ワタルさんがどうしてお部屋に・・・」


と言ったが、次第に頭が回りだし、


「お、おはようございます・・・」


と頬を赤くして言った。


「その、昨晩はいきなり押しかけてすみませんでした」


「謝ることなんてないよ、アリーから言ってきたのは少しびっくりしたけど」


「母達からも色々とアドバイスを貰っていたので・・・」


(なるほど、あの3人の入れ知恵だったのか)


話していると、コンコンと扉をノックする音が聞こえ


「朝の支度に参りました」


とメイドさんの声が聞こえてきた。


「ど、どうしましょう」


2人とも裸だったので人が来たことで焦ってしまった。

とりあえず、俺が急いで服を着てドアを開いた。


「おはようございます。コタケ様」


「あっ、アンさんでしたか、おはようございます」


「こちらにアリシア様がいらっしゃると思うのですが入っても宜しいですか?」


どうやらアリーが来ていることは知られていた様だ。


「どうぞ」


とアンさんに部屋へ入って貰い、アリーの身支度をして貰った。


「今から朝食になりますのでお2人も食堂へどうぞ」


身支度を終え、アンさんは先に行き、俺とアリーは後から向かった。

食堂へ向かう途中にティーと会った。


「ティー、おはよう」

「おはようございます」


「おはようなのじゃ」


ティーは眠そうにあくびをしていた。


「そういえばお主達、昨晩はお楽しみじゃったな」


ティーの言葉に俺とアリーは固まった。


「あの、どうしてそれを・・・」


とアリーが聞いた。


「昨日、部屋に戻ろうと思ってコタケの部屋の前を通ったらお主達の声が聞こえてな」


(廊下まで漏れてたのか・・・)


「じゃから妾が防音の魔法をかけといてやったんじゃ」


「そんな便利な魔法があるんだ・・・」


「そうじゃ。じゃが、あの家に戻って毎回お主らの部屋にその魔法を使うのも面倒じゃし、帰ったら防音用の魔道具作りじゃな」


とティーは、笑いながらに言った。


「ありがとう、ティー・・・」


「なに、あの小さな家では家中に響き渡るからな」


「あはははは・・・」


その後、食堂に到着して朝食をとった。

午前中は、招待したテンメルスさん一家、アイラさん、フィーアさん、フランさん、アリーの祖父母が今日帰るとの事で最後の挨拶回りをした。


午後になると、それぞれを送る馬車がやってきたので全員で見送った。

フィーアさんだけは、あの謎の空間を使って帰っていった。

俺達も今日帰ろうと思ったが、急ぐ必要もないのでそのまま1日泊まらせてもらい、翌日に帰ることにした。


夜は夕食をとった後、酔ったオルフェさんとオーウェンさんに捕まり、2人が酔い潰れるまでお酒に付き合わされた。

3時間程でようやく解放された俺は、お風呂に入り部屋に戻るとそのまますぐに寝てしまった。


翌日、午前中に荷物などをまとめて午後に森の家へと出発する事になった。


「それでは、お父様、お母様、1週間お世話になりました」


「いつでも戻ってきて良いんだぞ!」


「次来る時はおめでたの報告かしらね」


なんて、クラニーさんが冗談っぽく言ってオーウェンさんは固まってしまった。


「あぁ、それと2人に渡す物があります」


クラニーさんはそう言い、アリーが持っていた物よりも大きいマジックバックを持ってきた。


「これとても貴重な物なのでは?貰っても大丈夫なんですか?」


「結婚祝いなので貰って下さい。それに森で住んでいるとかなり必要になるでしょう?」


確かに食料の保存に使ったり、買い出しの時の荷物入れに使ったりとマジックバックは欠かせない物だった。


「ありがたく使わせて頂きます」


そして、皆んなでティーに乗って家へと出発した。

去り際に、オーウェンさんが復活して何か言っていたが遠すぎて聞こえなかった。


数時間ティーの上で揺られて、1週間ぶりに我が家へと到着した。

1週間この家には誰もいなかったので何か起きてないか確認したが、問題は無かった。

帰ってきたその日は、皆んな1週間の疲れも溜まっていたので、特に何もせずに終えた。


翌日からは、いつも通りの日常に戻った。

そして、ティーは例の防音用の魔道具作りに早速取り掛かっていた。

午後に時間が空いたので、俺はアリーにあることを聞いた。


「この世界って新婚旅行の概念ってあるの?」


「新婚旅行ですか?初めて聞きますが、なんですか?」


「あー知らないのか。新婚旅行っていうのは結婚したばかりの夫婦が2人で旅行に行くことで、俺がいた世界ではやってる人も多かったんだ」


「それは楽しそうですね!」


「うん、だからアリーと一緒に行きたいんだけど大丈夫?」


「もちろんです!」


「良かったよ、ちなみに何処か行きたいところとかあったりする?」


「う〜ん、パッとは思いつかないですね」


「まぁ、少し日を置いてから行く予定にするし行きたい場所思いついたら教えてね」


「その場合、移動はどうするのでしょう?」


「そうだったね、その問題があるんだった」


「なんなら妾が乗せてってやるぞ」


後ろから片手に謎の球体を持ったティーがやってきた。


「妾ならお主らの行きたい所にいくらでも運んでやれるからな」


「でもそれだとティーに負担がかかるでしょ?」


「それくらいどうってことないのじゃ、それに結婚祝いとでも思ってくれれば良い」


「それならお言葉に甘えようかな」


そんな感じで、目的地は決まってないが新婚旅行に行くことが決定した。


「あぁそれと、ホレッ」


と言ってティーが持っていた球体を投げてきた。


「これは?」


「それが防音の魔道具じゃ」


「もう出来たの!?」


「まぁ意外と簡単に作れたからな、通す魔力の量によって効果が延びるようになっておる」


「ありがとう」


その後、俺の部屋で試しに使ってみた。

部屋の中でアリーに適当に喋って貰い、俺は部屋の外で声が聞こえるか確認してみたら、部屋の中の音が一切聞こえなかったので凄かった。


そして、その日の夜は早速この魔道具を使う事となったのだった。















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