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第二の人生を得たので、自由に暮らしていこうと思います  作者: コル


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第三回最強決定戦⑦

第10回戦 イルシーナ対リッヒ


「ふふん、オルフェちゃんみたいに簡単にいくとは思わない事だね!」


「思ってませんよ」


「ほんとかなぁ〜?」


「2人ともいいですか〜?」


「オッケー」


「大丈夫です」


「それじゃあいきますよー。レディー・・・・・・ファイト!」


ザクッ


開始と共にイルシーナの背後で何かが刺さる音がする。


「流石にダメでしたか」


「やっぱりやったじゃん」


初戦と同様に背後にダガーを飛ばし瞬殺しようとしたが、土魔法で防御を固めておりそこに刺さった様だ。


「仕方ありません。諦めて」


そう言い掛けたリッヒだが、イルシーナの頭上からダガーを落とす。


「ざんねん!」


それも読んでいたのかイルシーナはヒョイと避ける。


「会話で油断させて狙うと思ってたよ〜」


「これもダメでしたか」


「オルフェちゃんなら死んでたね」


「私でも2回目は避けれるよー!」


「だそうです。私も2回目は通用しないと思っていたので、ここからは正面から行かせていただきます」


「ばっちこーい」


そう言ったが、リッヒの姿が完全に消える。


「ちょ、正面から来るんじゃないの!?」


感覚を研ぎ澄ますイルシーナだが見つける事が出来ず、舞台全体に火の魔法を放つ。

すると、一部分だけ火の無い場所があった。


「そこだね」


そこに氷魔法を放つと、カキンと弾かれリッヒの姿が現れる。


「みーつけた」


「この状態だとイルシーナさんも動けないのでは?」


「お互い様だけど、私は遠距離から攻撃出来るから」


火の海となった舞台だが、魔法メインのイルシーナにとって移動出来なくても問題は無かった。


「その言葉、後悔しないで下さいね?」


リッヒはそう言うと、足に風魔法を纏わせ空中を蹴りながら移動する。


「そう言えばそんな事出来たんだった!」


イルシーナの真上に到着したリッヒはダガーを振り下ろす。


「わ、わ、わっ!アチッ!アチッ!」


自ら逃げ場を無くしたイルシーナは無駄にダメージを負う。

そのままでは動けないので、結局水魔法で消火させる。


「こうなったら奥の手を使うしかないね」


「メアリーさんの血の槍か、精霊王の雷魔法ですか?」


「残念だけど違うよ」


そう言って取り出したのは、イルートも使っていた赤い宝石である。

その宝石を地面に投げ砕くと、そこから30mはある大きなヘビの魔物が現れた。


「バジリスクですか?」


「そうだよ〜」


大きな牙に毒を持つというバジリスク。


「いつからテイマーになったんですか?」


「なってないよ。野良のやつを捕まえてきたの」


「あの、それだと・・・・・・」


「そうなんだよね」


バジリスクはリッヒからイルシーナに視線を向けると、


シャーー!


威嚇してイルシーナを攻撃し始めるのだった。


「こっちじゃない!あっち、あっち」


弱めの魔法で応戦しつつ、何とかターゲットを変更しようとする。


「えーっと、頑張って下さい」


リッヒはそう言って気配を消した。


「誰か助けてー!」


なんやかんやで10分ほどバジリスクとの戦闘が続き倒す事が出来たイルシーナ。


「オェェェ、ちょっと毒貰っちゃった。解毒薬〜」


ポケットを弄っていると、背後にリッヒが現れる。


「あっ、今試合中だった」


気付くも時すでに遅く、グサリと心臓を貫かれてしまった。


「あーあ、負けちゃったー」


結界は発動していないのピンピンしているイルシーナさんは、ダガーを自ら引き抜いて寝転がる。


「イルシーナさんも魔女だから不老不死なんですね」


「そーだよ。あの2人みたいに無理矢理続行しないけどね」


精霊王とグリートの事を言う。


「結局、オルフェちゃんと同じ様な負け方しちゃった。しかも自滅してるし」


「バジリスクは驚きましたが、流石に制御は出来ないとダメだと思いますよ」


「そうだよね〜。次はちゃんと制御出来る様になってから使うよ」


イルシーナさんはそう反省した。

こうして、エレオノーラ、レンダ、リッヒの3名が勝利し、最終戦は三つ巴の戦いとなるのであった。



あとは決戦、エキシビジョンの2話となります。

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