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第二の人生を得たので、自由に暮らしていこうと思います  作者: コル


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第三回最強決定戦②

第2回戦、メアリー対スノウ。


「2人とも舞台にお願いします〜」


「メアリーちゃん、頑張ってー!」


「スノウよ、特訓の成果を見せてやるのじゃ!」


保護者役がそれぞれ応援している。


「スノウさん、よろしくお願いします」


「はい!全力で行かせて貰いますね!」


「用意良いですね〜?いきますよー、レディーファイ!」


開始のゴングが鳴ると両者共に相手に向かって動き出す。

メアリーは血の槍を使い、スノウはいきなりドラゴンの姿になる。


大きな腕がメアリー目掛けて振り下ろされる。

その威力は地面を容易く破壊してしまう程で、メアリーは逃げるしか無かった。


「あれ?見えないです!」


地面を破壊しすぎて土埃が舞い、スノウはメアリーの姿を見失った。

そんな中で、四方から血の槍が飛来する。

ドラゴンの鱗は硬いとは言え、メアリーの攻撃も強力で傷を付ける。


「こう言う時は、スゥーーー、ハァーーーー!」


スノウは深く息を吸い込み、勢い良く吐き出す。

それにより土埃は散っていき、メアリーの姿が露わになる。


「見つけましたよ!」


スノウは人間の姿に戻り、今度は手のみを変化させ近接戦に持ち込む。


「流石、ティーフェン様に教わっているだけありますね!」


「なので絶対負けられません!」


お互いに傷が増えていき良い勝負をしていると思ったが、メアリーは槍を1本消費して傷を回復する。


「えっ、何で?ズルいです!」


「スノウさんは知らなかったんですね。私の能力の1つで瞬時に回復が出来るんです」


「えぇ〜〜!そんなぁー」


そう言いながらティーの方をチラッと確認する。

ティーも敢えて何も伝えて無かったそうだ。


動揺するスノウを気にせず、メアリーは攻撃の手を緩めない。

ドラゴンなだけあってタフなスノウではあったが、実戦経験が乏しく、


「ま、参りました」


無傷のメアリーに対し、腕に穴が空いたりと大きな傷が増えたスノウは負けを宣言した。

その瞬間に全ての傷が癒える。


「わっ、本当に治りました」


「不思議ですね」


戦いを終えた2人が戻って来る。


「負けちゃいました」


「お主はまだまだ力に頼りすぎじゃ。もっとこうゴニョゴニョ・・・・・・」


まだ試合の続くメアリーさんに配慮しながらアドバイスをする。


「そう言う方法もあるんですね」


「お主は頭を使いながら戦う事じゃ。その為にも実戦経験を増やさんとな」


今後の課題が見えたとまとめるのだった。


「じゃあ次の人達どうぞー」


第3回戦 エレオノーラ対ヴネル


「あの、お手柔らかに」


「はは、それはどうかな」


明らかに不利と悟っているヴネルさん。

エレオノーラさんは珍しく二刀流のスタイルで、右手には普段使っている剣を左手には見慣れない薄紫の刀身の剣を握っている。


「はい、いきますよー。レディーファイト!」


開始と同時に動いたのは当然エレオノーラであった。

慌てたヴネルはフラワーステッキで防御しようとする。

すると、フラワーステッキが人の姿になりギリギリの所で、真剣白刃取りでヴネルを守った。


「えっ、あっ!分かった」


ステッキから何か言われたヴネルは少し離れて特大の火の魔法を放つ。

意外と力が強いステッキはエレオノーラの剣を離さず、共に攻撃を受ける算段だった。


しかし、エレオノーラは焦る事なく左手に持っていた剣で魔法を受け止めると、その魔法は消えてしまった。


「あれ?」


ニヤッと笑ったエレオノーラが左手の剣を振ると、消えた魔法が再び現れてヴネルに向かって飛んで行く。


「わわわ!」


寸前で避ける事が出来たが、何が起こったのか分からずパニック状態だ。

ステッキは右手の剣を離してヴネルの元に戻る。


「えっ?魔法を吸い込む剣?そんなのあるんだ」


一瞬で剣の正体を看破するステッキに、エレオノーラさんは感嘆する。


「私に不利じゃん!・・・・・・吸い込めるのはせいぜい1個2個ってそれでもヤバいって」


「相談は程々にな」


いつの間にか接近していたエレオノーラは容赦なく剣を振る。

ステッキのサポートで避けた後、2人で様々な属性の魔法をいくつも放つ。

数に制限があるとの予想だったが・・・・・・


エレオノーラは火の魔法を1つ吸収すると、残りの魔法は回避する。


「やった!1個だけみたい」


そんな喜びも束の間、左手の剣がいきなり炎を纏いだす。


「そんな事も出来るんですかぁ」


「さっ、ヴネル。準備運動は済んだし全力で行くぞ」


「き、きけ、ぎゃあぁぁぁーーー!」


無情にも棄権と告げようとしたヴネルをまさかのステッキが止めて戦闘が続行されるのだった。


「はぁ、死ぬ時ってあんな感じなんですね」


最後に首チョンパをされて負けたヴネルさんは首を摩りながらに言う。


「あの剣は魔法の吸収と吸収した魔法の属性を剣に付与出来るんだ」


「完全に対策されてました」


「戦いでは事前の準備が大事だからな」


「私も更に特訓した方が良さそうです」


ヴネルさんもスノウと一緒に特訓を受けると申し出た。


「次は第4回戦、レンダ対ユリ&ルーです」


遂に我が娘の出番が回って来て、緊張と不安でドキドキしながら見守るのであった。



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