場所探し
「久々にやりましょうか」
ある日の夜、自室で就寝前にアリーがある提案をしてくる。
「最強決定戦?確かにユリが産まれてからはしてなかったけど、急にどうしたの?」
「ユウキ達が1番強いのは誰と聞いてきたもので、それならと思ったんです」
「でもあれから人数も増えたしね。流石に家の庭でやるのは難しいかな」
「大賢者さんなら良い場所を知らないですかね?」
「今は連絡つかないとこに居るらしいんだ」
「それは困りましたね」
「話は聞かせて貰ったよ!」
イルシーナさんがバンとドアを開け登場する。
「ノックはしましょう、ね?」
「あっ、はいごめんなさい」
アリーの低い声に瞬時に謝罪する。
「それで何か良い案があるんですか?」
「そんな時こそ、ゾーラちゃんだよ!」
「学園長ですか。そんな都合の良い場所を知ってるのでしょうか?」
〜〜〜〜〜〜
「あるよ」
「あるんですか・・・・・・」
翌日、学園を訪れて聞いてみると使える場所があるそうだ。
しかも、闘技場型できちんと整備もされているらしい。
「貸してもらえたりは?」
「まぁ良いだろう」
すんなりと了承するが、後から礼として何を要求されるか分かったものではない。
「アンタ、私が何か要求しようとしてると思ってるだろ?」
「バレました?」
「バレバレだよ。今回は貸し借り無しで使わせてやるさ」
そう言われてホッとする。
「ちなみにどんな場所なんですか?」
「私と他数人の魔女が作った死なない闘技場だ」
「えっと、どういう事です?」
「そのままの意味さ。舞台に結界が張られていて、そこで死ぬ様な攻撃を受けても死なないのさ」
とんでもない場所なのではと疑問に思う。
しかもその場所が、この学園の闘技場で誰でも使えると言う。
「それを知ってるのは私と一部の教師だけで、普段はその結界も張っていないがな」
「じゃあ、アリーも知らないのか」
「それでその戦いはいつやるんだ?」
「明日です」
「それまた急だな。まぁ良い、今の所は闘技場の利用は無さそうだから予約しておいてやろう」
「ありがとうございます」
〜〜〜〜〜〜
「と言う訳で、最強決定戦はそこで行います」
「そんな場所だったなんて知りませんでした」
「勧めた私が言うのもなんだけど、本当に大丈夫な場所なの?死ねる闘技場とか怖すぎでしょ」
アリーとイルシーナさんは驚く。
「今まではある程度加減しておったし、今回は全力でいけそうじゃな」
「あのー、棄権は〜」
「ママ頑張って!」
手を上げて棄権しようとしたオルフェさんに、ベルの声援があり手を引っ込める。
「棄権したい人は全然していいからね」
「死ぬ時の痛みは無いんですよね?」
「死ぬ瞬間だけ痛みは無いらしいです」
「ますます不思議な場所だな」
「当日はゾーラさんが最初に例を見せてくれるそうです」
「あれ?でも魔女は不老不死ですよね?」
「確かに・・・・・・」
メアリーさんに言われて思い出す。
「当日になったら分かるでしょ」
気楽に話すオルフェさんだが、棄権しようとしていた事を忘れてたのだろうか。
「とりあえず参加者確認するから手上げて」
参加者を確認し、翌日第三回最強決定戦が始まるのであった。
次回からしばらくは最強決定戦のお話が続きます。




