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第二の人生を得たので、自由に暮らしていこうと思います  作者: コル


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神隠し

晴々とした空が広がり、シェリーがたまたま見つけた草原に全員でピクニックに来ていた。


「うはぁー!広いですー!」


「あっ、良いところに。追いかけっこー」


「ちょ、早いですぅー!」


シェリーがペガサスの姿になり草原を駆ける後ろから、ユリを乗せたルーが猛スピードで追いかける。


「気持ち良い日光浴じゃ」


「溶けます〜」


ティーやスノウもドラゴンの姿になっている。

近くに町や村も無く、人影も無いので皆本来の姿でリラックスしている。


「お昼にしますよー」


アリーが呼び掛けると離れていた人達も戻って来る。

アンさん達が作った弁当を食べて、また遊び始める。


そして帰る前に軽く散歩でもしようと、全員で草原を歩いている時にそれは起きた。


「きゃっ」


短い悲鳴と共に後ろを振り返ると、ルーの背中に乗っていたユリが居ない。

更には、ベルとユウキ、リンの3人も姿を消していた。


「今2人が急に消えました・・・・・・」


リビアさんがその瞬間を目撃し、子供達の後ろにいた他の人達も同じだと言う。


「どういう事?」


「子供達だけを狙った誘拐ですか?」


「こんな事が出来るのは魔法か何かじゃ」


「魔法が発動している気配は感じなかった」


「慌てふためいても仕方ないので、何があったのかどうすれば助けられるかを考えるが分からない」


「精霊王を呼んでみましょう」


メアさんの提案で精霊王を呼ぶ。


「皆集まって何をしているんだ?」


手っ取り早く事情を説明する。


「我抜きでそんな事をしていたのはけしからん」


「それは申し訳なかったんですけど、子供達の無事を確認出来ませんか?」


「うーむ?2人との繋がりは感じるが、その場所には何故か向かえないな。不思議な事があるものだ」


ユウキとリンの無事は確認出来た。


「ルーはどう?」


「先程から念話を試みているが反応は無いな。精霊王と違って我には繋がりは感じられん」


ユリとベルの安否は確認出来なさそうだ。


「何があっでも良いように常日頃訓練をしているんだ」


「自分達で何とか出来ると信じて待つ他無いですね」


出来る事は何も無く信じるしか無いが、それでも心配の方が勝つのである。


〜〜〜〜〜〜


「あれ?ここどこだろう?」


視界が一瞬で真っ白になったと思ったら、見た事ない森の中に飛ばされてしまった。

さっきまで乗っていたルーの姿も見えない。


「パパー!ママー!皆んなー!」


返事は返って来ない。


ガサガサ ガサガサ


森の茂みに何か居るのか音が聞こえる。

今の私は武器も何も持っていない。

試しに魔法を使ってみると使えはしたが、魔力にも限界がある。


「どうしよう・・・・・・うーん、あっ!そうだ!」


私はある物を頭に浮かべ右手を前に出して念じる。

すると、聖剣が現れたので柄を握る。


「ちゃんと来てくれた!」


それならルーも呼ばないかと思ったが、残念ながら反応は何も無かった。


「他にも移動してる人がいるかもしれないし探してみよう!」


こうして聖剣を片手に森の中を進んで行くのだった。




次回に続きます

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