表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第二の人生を得たので、自由に暮らしていこうと思います  作者: コル


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

515/533

諦めました

「シェリーって最近は大人しいよね」


俺は暇そうに床に転がっていたシェリーに、そう話しかけた。


「私はいつも大人しいですよ?」


「いや、何というか男男って言わなくなったような気がして」


「私が男に飢えてるヤバい奴みたいな言い方やめて下さいよー」


「誰に聞いてもそう言うと思うけど」


「私だって節度を守って相手を探してましたからね」


「そうかなぁ・・・・・・?」


必死な形相で相手を探していた今までの姿を思い出す。


「実は良い相手見つけたとか?」


「だと良かったんですけどねぇ」


「じゃあどうして大人しくなったの?」


「それは・・・・・・諦めたんです」


「うーん、信じ難いなぁ」


「えぇ、今までの私の姿を見ていたらそう思う事でしょう。ですが、本当に諦めたんです」


「ちなみに理由は?」


「なんかもういいかなって、冷めちゃったんですよね」


「そんなものなのかな」


「まぁ長年探してましたからね。そういう期間なのかもしれません」


「じゃあさ、もしシェリーの事が好きって言うイケメンが現れたらどうする?」


「もちろん逃しませんよ!手っ取り早く既成事実作ってやります」


「絶対諦めてないでしょ」


「いやいや本当ですよ〜。それに最近ふと思ったんです・・・・・・私この家の皆さんと結婚したようなものだと!」


「また変な事言い出した」


「だってこれだけ一緒に住んでるんですよ。これはもう結婚したと言っても過言ではないですよ」


「過言だよ。だいたいとんでもない重婚じゃん」


「でも認められてるからセーフです!」


「まぁそうなんだけど、その場合シェリーは夫なの?妻なの?」


「人によって変わりますよ。コタケさんの場合は私が妻です。アリシアさんだったら私は夫ですね」


「じゃあグリートは?」


グリートが丁度横を通りかかったので聞いてみる。


「うーん、私は妻ですね。だらしない夫を支える献身的な妻です」


「おい、なにか分からんが貶された気がする」


「あはは、気のせいですよー」


とぼけるシェリー。

次にエレオノーラさんとメアさんが通りかかる。


「あの2人は?」


「エレオノーラさんの時は妻で、メアさんの時は夫です」


「何の話をしているんだ?」


シェリーが皆んなと結婚したと話す。


「また変な事を考えて」


「皆さんも私と結婚できて嬉しいですよね?ね?」


「あっ、私エレオノーラさん一筋なのでごめんなさい」


「振られました!」


「残念だね」


「コタケさんは嬉しいですよね!」


「ごめんね」


「また振られましたぁ!もう良いです。アリシアさぁーん、慰めてくださぁい」


シェリーはキッチンの方に向かって行った。


「何だったんだ?」


「ふふ、楽しそうですね」


「これでしばらくは落ち着いてくれるかな」


相変わらず騒がしい1日になるのだった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ