表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第二の人生を得たので、自由に暮らしていこうと思います  作者: コル


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

510/533

季節外れの雪

「スノウよ、お主と歳の近い子供らじゃ」


「少しの間お世話になります」


「よろしくね〜」


紹介がてら皆んなと挨拶を交わすスノウ。

すぐに打ち解けていて、社交的な性格の様だ。


「スノウちゃんも、ドラゴンなの?」


「そうだよ」


「ドラゴンの姿見せてー」


「いいよ!」


子供達は外に出て行く。


「サントドラゴンは、どんなドラゴンなんだっけ?」


オルフェさんがティーに聞く。


「妾もよく分からんのじゃ。フィーアの奴が、100年に1匹現れるかの珍しいドラゴンとは言っておったがの」


「じゃあ、どんな力を持ってるかも分からないんだ」


「本人に聞くしか無いのじゃ」


「元龍王さんさぁ」


「国王や魔王も、国民1人1人の能力なんか覚えて無いじゃろ。それと同じじゃ」


「そう言われたらそうだけど」


「ちょうど外で何かやってますよ?」


メアさんが気付き、外を見ると真っ白な何かが空から降っていた。


それは季節外れの雪だった。

雪の季節までは3,4ヶ月は先だし、この場所は雪も滅多に降らない。


「スノウの力かの」


「パパ来て来て、雪!」


リンがはしゃぎながら呼びに来たので、皆んなで見に行く。

外の気温は生温く、雪は本物でしっとりとした積もりそうな雪だ。


「これは、スノウの能力?」


「はい、私の力の1つです!」


「凄いね、1つって言う事はまだ他にもあるの?」


「あるんですけど・・・・・・」


「見たーい」


子供達もせがむが、何か迷っている様だった。


「難しそうなら、やらなくて良いのじゃ」


「その、ここだと辺一面を巻き込んでしまうので」


「そんなに凄い技なのか?」


「隕石を落とすんです」


「「隕石!?」」


「それは元々ある物を引っ張ってきて落とすのでしょうか?それとも新たに作るのですか?」


「私も使った事が無いので分からないんです。母から私達サントドラゴンはその技を使えると聞いていて」


「やり方は教えて貰っておるんか?」


「はい!聞いてます!」


「実戦でいきなり使うよりも、何処かで練習はした方が良いが場所は選ばないとな」


どんな規模なのかも分からないので、無闇矢鱈には出来なさそうだ。


「それはおいおい探していくのじゃ」


「て言うか、その能力ってティーフェンちゃんよりも龍王っぽいよね」


イルシーナさんがそんな事を言う。


「それは・・・・・・そうじゃな。いっその事、龍王でも目指さんか?」


「私が龍王になれるんですか?」


「今の龍王を倒した者が次の龍王じゃ、今はまだ無理じゃろうが将来的にその実力がある」


「えっと、じっくり考えてみても?」


「すぐ決めんくても良いのじゃ」


「龍王かぁ、格好いいなぁ」


スノウは自身が龍王になった時の姿に、思いを馳せている様子だ。


「ところで、この雪はいつ止まるの?」


「半日後です!」


「えっ・・・・・・」


「私も止め方が分からなくて、いつも半日で止まってます」


「そ、そうなんだ」


「雪遊び出来るかな?」


「多分出来るよ」


子供達は雪で遊びたくてウズウズしている。


翌日。

案の定、雪は積もりに積もって1mに達し、子供達がソリやかまくらを作って1日中遊んだ後、夕方に火の魔法で除雪をしたのだった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ