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第二の人生を得たので、自由に暮らしていこうと思います  作者: コル


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買い物

ギルドでアリエさんに紹介してもらった、宿屋にて俺達は休息していた。

アリー達4人が大部屋を使い、俺とスライム達は小部屋に分かれた。

今はアリー達の部屋で明日の予定を立てている最中だった。


「明日は、家具などを見に行きたいのだが大丈夫か?」


「どんな物を買うんですか?」


「今すぐ必要性を感じるのは、トイレではないか?」


とエレオノーラさんが言った。


確かに今までは茶スライムに深めの穴を開けてもらいそこに用を足すボットん式のトイレだった。

これではいずれ場所が無くなってしまう上に、拠点が臭くなってしまうので急用性のある物だ。


「でも、トイレを設置するにしても下水道とか色々と工事する必要があるんじゃないですか?」


「確かに街では下水道を使っているが、今回買うのは冒険者様の持ち運び可能なトイレなんだ。詳しいことは、明日また説明しよう。他には何か必要な物はありそうか?」


「お風呂なんてどうですか?」


アリシアさんがそう答えた。


「そうですね。コタケ殿の拠点では毎日水浴びはしてますが、お風呂があった方が嬉しいですね」


「それに合わせて洗髪料も買った方が良さそうですね」


「では、私たちは料理道具を買っておきたいです」


そうアンさんが提案した。

その後も、女性陣は生活に必要な物をどんどん挙げて言った。

その間、俺は特に何も思いつかなかったので空気になっていた。

しばらく経った後に、


「まぁ、こんな所かな。コタケ殿も買うものはこれくらいで良いか?」


「あっ、おまかせします・・・」


 そんなこんなで、明日買う物も決まったみたいなので部屋に戻り眠りについた。





翌日、宿屋で朝食をとり、早速買い物に出かけた。

今回は買う物も多かった為、アリーのチームとエレオノーラさんのチームの二手に分かれた。

アリーのチームにはメイドの2人と護衛にクロと青・緑スライムがついていて、アリー達には調理器具などの日常的に使う小さめの物を買ってきてもらう。

そして、エレオノーラさんのチームには俺と赤・茶スライムがいる。こっちは少し大きめの物やその場で必要と感じた物を買う事になった。


「エレオノーラさん、まずはどこに行きますか?」


「ひとまず、昨日言っていた持ち運び式のトイレを買いに行こうと思う」


そう言われ付いて行った先には魔道具屋があった。

中に入ってみると、杖や回復用のポーション等様々なものが売られていた。


「確かあの魔道具はここら辺に・・・おっ、コタケ殿あったぞ」


と言われエレオノーラさんが手に持った物を見せてきた。

そこには直径10cm程の真ん中に線の入った球体があった。


「えぇっと、それはなんですか?」


「これが昨日話していた持ち運び式のトイレだ!」


(この球体がトイレ・・・?)


俺が困惑していると、突如エレオノーラさんが球体の上の部分を回し始めた。

線が入っているところで上下に分かれているみたいで、上の部分を一周させて球体を床に投げた。

すると、煙と共に目の前に便器が現れたのだ。


「え???」


「はっはっはっ!どうだ?驚いただろう?」


「えぇそれは勿論。あの球体からいきなり便器が出てきたら誰だって驚きますよ」


「特殊な魔道具はあんな感じで球体になっていて、上の部分を回して地面に投げると出現する仕組みなんだ」


「戻す時はどうするんですか?」


「横にボタンが付いているだろう?そこを押してみてくれ」


そう言われてボタンを押してみると、また煙を立てながら便器が先程の球体に戻っていた。


「まぁこんな感じで出し入れも自由にできる」


「そういえば、用をたした後の処理はどうなるんですか?」


「まぁそれは疑問に感じるよな・・・私も詳しい原理は分からんのだが、このトイレには空間魔法というのが使われているらしく、出した物などは亜空間に消えていくらしい・・・」


(なんだその便利な魔法は・・・)


「でも、それなら国中のトイレをこれにした方が良くないですか?」


「そうできれば良いんだろうが、まず空間魔法を使える者はほんの一握りしかいない上に、この魔道具を作るにはかなりの時間を要するから大量に作ることはできないそうだ」


(なるほど、かなり珍しい物なのか、となると・・・)


「もしかして値段もそれなりにしますか?」


「まぁ大金貨1枚の値段はする」


「そんなに!」


以前、この世界の通貨を聞いた所、主に使用されているのは、銅貨・大銅貨・銀貨・大銀貨・金貨・大金貨・白金貨の7種類だそうで、転生前の国の通貨に直すと銅貨が100円、大銅貨は1000円、銀貨は1万円、大銀貨は10万円、金貨は100万円、大金貨は1000万円、白金貨は1億円という価値になる。

一般的な市民は銀貨までしか使わないそうだが、貴族だと大銀貨から大金貨を基本的に使用するらしい。

ちなみに白金貨は、国同士の争いなどが起きた際に負けた国側が賠償金などを支払う時に使うらしく、滅多に使われることはないらしい。


「こんな高い物買って大丈夫なんですか・・・?」


「勿論、アリシア様からは許可も貰っているし、それに嫁ぐ際の資金として大金貨を5枚ほど貰っているんだ。今回はそれを自由に使って良いとの事だから大丈夫だ」


「それなら分かりました」


その後、魔道具のトイレを購入し、特に目ぼしい物も見つからなかったので宿屋に戻ることにした。

しばらくすると、アリー達も帰ってきた。


「アリー達はどんな物買ってきたの?」


「アンとリビアが包丁や鍋などを買って、私は調味料やお風呂用の石鹸など買いました」


アリー達は、細々とした物を結構買ってきたみたいだった。

こうして、街に着いて2日目が終了した。



そして翌日、俺は街に響く鐘の音で目を覚ました。





街編はあと2話か3話くらいになると思います。

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