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第二の人生を得たので、自由に暮らしていこうと思います  作者: コル


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ドラちゃんの1日

今日はドラちゃんの1日を追ってみましょう。


午前9時


地面がボコボコと盛り上がり中からマンドラゴラのドラちゃんが出て来ました。

どうやらお目覚めのようです。


ドラちゃんは植物なので、ご飯は必要ありません。

でも、水は必須です。

起きてすぐさま向かった先は、同居人の青色のスライムさんの所です。


水を頂戴とジェスチャーをすると、青スライムさんは魔法で水を出してドラちゃんに掛けてあげました。

水を浴びたドラちゃんは、嬉しそうな表情をして頭の葉っぱも生き生きとして、元気になった様子です。


午前10時


ドラちゃんが住んでいる庭の家の扉がガチャと開きました。

中から出て来たのは家主で、ドラちゃんのご主人でもあるコタケ ワタルさんです。

姿を確認すると、主人の元にトコトコと歩いて行き片手を上げて、おはようと挨拶をしました。


「おはよう、ドラちゃん」


ドラちゃんは何かを伝えている様子です。


「ん?今日は何をするか?今から畑の野菜を収穫するんだけど一緒に来る?」


行くと両手を上げてアピールし、後ろをトコトコと歩いて行きます。

畑に到着すると、ドラちゃんは地中に潜りました。

すると、地面の一部がボコボコと盛り上がり、頭の上にジャガイモを乗せたドラちゃんが現れました。


「ドラちゃんがいると、わざわざ掘り返さなくて良いから楽だねー」


どうやらドラちゃんの特技の様で、褒められて喜んでいます。

そして、午前中いっぱいは畑仕事のお手伝いをしていました。


正午


本日2度目のお水タイムです。

午前中働いた事もあって、格別の一杯と言う様な表情をして水をを浴びます。


さて、お水タイムも終わり午後からは何をするのでしょうか?

何やら、庭中を歩き回っています。


すると、何かを見つけた様で走り出しました。

向かった先にあったのは日向です。

ドラちゃんは大の字で寝転がり心地よさそうにしています。

しばらく、ゴロゴロと動き回っていると、急に動かなくなりました。

どうやら、あまりの心地良さに眠ってしまったみたいです。


午後5時


ビクッと体を震わせて、目を覚まし起き上がりました。

すっかり暗くなってしまった辺りを見渡します。


そのままトコトコと家に向かい、ドラちゃん達専用の小さな扉を使いリビングに向かい、ソファによじ登りチョコンと座ります。

しばらくボーッとしていると、


「イェーイ!ドラちゃん元気してるー?」


といきなり酔っ払いに抱きつかれて、困惑しています。


「オルフェさん、ドラちゃん嫌そうにしてますよ」


酒臭いのか嫌そうな顔をして、何とか腕から抜け出して離れた場所に座りました。

そして、リビングにはどんどん人が集まって他愛もない話を始め、ドラちゃんは楽しそうに聞いています。


午後9時


どうやら、もう寝る時間になった様です。

皆んなにおやすみの挨拶をして、家の外に出るとスライムさん達の家にも行き、おやすみの挨拶をしました。


そうして、また頭の葉っぱをを出したまま地中に埋まり、ドラちゃんは眠るのでした・・・





「どうだった?」


とベルは言う。

アリーとの勉強で観察日記を作ったようで、今回はドラちゃんをターゲットにしたみたいだ。


「凄い良く書けてると思うよ」


ベルを褒めると、


「えへへ〜」


と嬉しそうにして、ベルの隣では作成を少し手伝ったアリーが誇らしそうにしている。

そして俺の隣では、


「ベルに酔っ払いって言われちゃったー」


とどうでもいい事でショックを受けているオルフェさんがいた。


「あの時のドラちゃん、凄い顔してたからママは反省してね」


「うぐっ」


そんな中、自分の観察日記を聞いていたドラちゃんに、


「ドラちゃん、点数お願い!」


とベルが言う。

ドラちゃんは予め用意していた点数の書かれた札の前で、うーんと悩む素振りを見せてからバッと100点の札を上げる。


「わーい!やったー!」


ベルは喜び、ドラちゃんは満足そうな表情をしているのだった。


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