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第二の人生を得たので、自由に暮らしていこうと思います  作者: コル


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星空

今回は次回に繋ぐ為の短いお話になります。

「「かんぱ〜い」」


「ぷはぁ〜、生き返る〜」


オルフェさんが、ビールを一気に飲み干してそう言った。

俺達は、家の外で夜ご飯を食べつつ空を眺めている。

何でも今日は、1年で1番星が見えやすい日だとアリーが言っていたので、急遽この様な形をとる事にした。

実際空には、無数の星々と白く光った月が輝いていた。


「ここまで、沢山の星を見たのは初めてです。街では周りに街灯などがあって、あまり見えませんでしたから」


確かに前世でも、街の中ではあまり星を見る事はできなかった。

この家の周辺には光もなく木も伐採して開けているので、星が良く見えるのだ。


「やっぱり知っている星座は無いか・・・」


元の世界とは違うので、一年を通して見られる大熊座などの知っている星座は見られなかった。


「と言うか、この世界にも星座ってあるの?」


俺はそう思って、アリーに聞いてみる。


「ありますよ。例えば東の方に、5つの明るい星と8つの星がありますよね?」


アリーに言われて見てみると、1つの明るい星の下に2つの明るい星が横に2列に並んでいて、その4つの星の先に更に2つずつ星が縦に続いて、何処か人の姿の様に見える。


「あれは英雄座と呼ばれ、遥か昔の英雄達が死後あの星々に向かって出来た星座と言われているのです」


「やっぱりそう言う話ってコッチの世界にもあるんだね」


前世でも、星座のモチーフとなった英雄がいた気がする。


「ドラゴン座とか無いのか?」


お酒を飲んで上機嫌になっていたティーが言った。


「ん〜、聞いた事ないですね」


「作るべきじゃろ〜最強の生物なんじゃぞ」


「それなら魔王座も作ろうよ〜」


「翼人族座も」


と皆んな、自分達の星座を作りがったのだった。

そんなこんなで、星を眺めているとキラッと一筋の光が流れて行った。


「あー流れ星だー!」


それを見たベルが喜んだ。


「流れ星なんて初めて見たかも・・・そう言えば前世で流れ星が流れている間に3回願い事をしたら、その願いが叶うってのがあったな」


「なかなか素敵じゃないか」


「エレオノーラさんもやってみます?」


「本当に叶うのなら願ったりだな」


と話していると、また流れ星が流れて行った。


「やったー!3回お願い事出来たよー」


とベルが言う。


「なんてお願いしたの〜?」


「え〜っとね、ママ達とずっと一緒にいられますよーにって、えへへ」


「んもー、良い子ーー!」


とオルフェさんがベルをギューッと抱きしめてあげた。

そして、またキラッと流れ星が流れる。

今度は、他の人達も一斉にお願い事をする為に黙り込んだ。


「どう?皆んなも願い事出来た?」


「私は出来ました!」


アリーに続いて他の人達も、うんうんと頷く。


「ちなみに皆んなは、どんなお願いしたの?」


「私は強い相手と戦いたいだ」


「私は新しい料理が閃きますようにと」


エレオノーラさんやアンさん達が、それぞれ口にする。


「アリーは?」


「うーん・・・内緒です!」


人差し指を唇に当て、ウインクをしながらそう言った。


「あっ、アリシアちゃんだけズル〜い」


「ふふ、何をされようと言いませんよ〜」


「それならくらえー」


「きゃっ!」


とオルフェさんがアリーにコチョコチョをして、はしゃぎ回るのだった。


〜〜〜〜〜〜


「それじゃあ、そろそろ中に戻ろっか」


「「はーい」」


と後片付けをして家の中に入ろうと思ったのだが、急に空の月が赤く染まっていくのだった。


「何あれ?」


こっちの世界に来てから、何度も月を見ているがこんな現象は初めてだった。

他の人達も、よく分からない様だった。


「凄く不気味ですね・・・」


「んー、どっかで見た事ある様な気がするんじゃがなぁ〜」


ティーがそんな事を言っているが、


「あぁーダメじゃ!酔って思い出せん!」


と言いながら中に入って行った。

今の所は何も影響は無さそうだったので、気にせず家の中に入るのであった。



そして翌日、この月がとある事の前触れだと言う事を俺達は身を持って知るのだった・・・



次回の更新1度お休みして、次の投稿は8月15日になります。

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