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第二の人生を得たので、自由に暮らしていこうと思います  作者: コル


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褒美

「いつもこんな感じで仕事してるの?」


「はい、基本的にはこの様な事務作業になります」


「凄い大変そうだけど、見てるだけだとちょっと眠たくなってきちゃうかも」


俺は今、精霊国にやって来てヒルズの普段の仕事を見ている。

何やら精霊王が俺から直接近況を聞きたいそうで準備が整うまで待機しているのだ。


「まだ少し時間があるので寝てても大丈夫ですよ?」


「大丈夫、頑張って起きてるよ」


前世では高校を卒業した後は大学に行かず、そのまま就職したがその時も仕事が大変だったのを覚えている。

しばらく、ヒルズの仕事を眺めているとコンコンと扉をノックする音が聞こえた。


「どうやら準備が出来た様ですね」


早速向かおうと扉を開けると、さっきまで廊下だったはずの扉の先が目的地の玉座の間に繋がっていた。


「そういえばこの城って行きたい場所に勝手に繋がるんだったね。忘れてたからビックリしたよ」


「コタケ様が訪れたのは1回だけでしたね。慣れれば便利で良いですよ」


そのまま精霊王の待つ玉座の方へと歩いて行く。


「久しいな!コタケよ」


「お久しぶりです」


「さて、今日呼ばれた理由は聞いているな?」


「近況報告を聞きたいんでしたよね?」


「うむ、そうだ!ヒルズから聖剣を得た事は聞いたが、その後の事は聞いておらんのでな。どうせなら本人の口から聞くのが良いと思ったのだ」


「聖剣の後となると・・・運動会をしましたね」


「ほぅ、運動会と言うとチームに分かれて競い合うやつか」


「えぇそうです。知っているという事は精霊の国にも運動会があるんですか?」


「大昔に人間を真似てやってみたが、上手く行かなくてな結局1回で無くなってしたのだが・・・そんな面白そうな事をしていたのに何故我を呼ばなかったのだ!」


「流石に興味ないかなって思ったので」


「興味ありまくりだ!」


「そ、そうだったんですか・・・」


「次にやる時は、呼ぶ様に!」


「は、はい・・・」


精霊王は意外と活発的な様だった。


「それで、他には何か無いのか?」


「あとは、新しい住人が加わった事ですかね?」


「何?また増えたのか?次は一体どんな面白い奴が加わったのだ?」


「面白い人は確定なんですか・・・一応新しく加わったのは翼人族のシエルさんです」


「翼人族!やはり面白いではないか!あの種族は秘匿された里に暮らしていて滅多に出てこない筈ではないか?」


「まぁ、訳あって家で保護したらそのまま住みたいとなった感じですね」


「お主の家は珍しい者達が良く集まるな。何かしら特殊な魔法でも掛かっておるのではないか」


精霊王は笑いながらそう言った。


「やはりお主は面白い人間だな。我を楽しませてくれるわ」


「それは良かったです」


「折角来たのだから何か1つ褒美をやるとしよう!何か希望はあるか?」


「褒美ですか・・・うーん」


と俺は考えて以前、大勇者のフィーアさんが言っていた事を思い出した。


「それなら、ヒルズのテレポート先の登録を増やす事はできませんか?」


「何だ?そんな事で良いのか?」


「あれ?出来るんですか?」


「そんな事は造作もないぞ」


「フィーアさんに一度聞いた時は、そんな簡単にして貰えないだろうって言ってたんですが」


「確かに簡単にはしないが、褒美だからなそれくらいは問題ない」


「でしたら、是非お願いします!」


「ヒルズよ、こちらに参れ」


呼ばれたヒルズが前に出ると、精霊王は手をかざした。


「よし、これで良いぞ」


「もう終わったんですか?」


「うむ、これでヒルズのテレポート先の登録は無限になった」


「何か実感ある?」


「いえ、特には・・・」


「帰ってから色々と試してみると良い。さて、そろそろ我は出掛けるのでこの辺で失礼するとしよう」


そう言うと精霊王は何処かに消えて行き、俺とヒルズも家へと戻るのだった。


「あっ!ワタルさんお帰りなさい。謁見はどうでしたか?」


「そこまで畏まったものでは無かったけど、問題なかったよ」


「私も1度、精霊の国を見てみたいものです」


「流石に勝手に連れて行ったら駄目なのかな?」


「精霊の国へのゲートは精霊王の許可のある者しか通れないので」


ヒルズに問うとそう答えるのだった。


「じゃあ、今度お願いしてみようか」


「はい、是非お願いします!」


「あっ、あとヒルズがパワーアップして色んな所にテレポート出来る様になったからこれから色んな所に簡単に行けると思うよ」


「まぁ!それは便利ですね!これで龍王様のお仕事も減らす事が出来ますね!」


「そう言えば、このテレポート先に行く為のゲートって俺も出すこと出来るの?」


「いえ、これは私が居ないと出来ないので・・・」


「ってなると日常的に使うのは難しそうだね。ヒルズも仕事があるから毎回来れる訳じゃないしね」


「出来る限り呼び掛けには応えますが、外せない仕事もあるかと思いますので」


「そうなると買い物の時とかは、龍王様に引き続き移動をお願いするしか無さそうですね」


「でも、長距離の移動はかなり楽になるだろうから。今度精霊王に会った時に、この事もお願い出来たらしておくよ」


「では、早速何処かに行ってみましょう!」


と折角なので、アリーが師匠である元聖女のオレイユさんに会いに行こうと言うので聖国モントロレに向かったのだが、そこでとあるお願いをされるのだった・・・

1週間お休みして申し訳ないです。

今日からまた通常通り投稿を再開するので、よろしくお願いします!

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