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第二の人生を得たので、自由に暮らしていこうと思います  作者: コル


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それぞれの1日:side アリシア

朝6時に目を覚まして、私の1日は始まります。

実家にいた際は、こんなに早くは起きていませんでしたが、今は朝の運動という日課があるのでこの時間帯には目が覚める様になってしまいました。


「おはようございます」


着替えて1階へと降りた私は、先に起きて来ている4人に挨拶をして、ワタルさんと一緒に外に出ます。


「今日は昨日よりも暖かいですね」


「そうだね、ここ最近は日中も暖かくなって来たから陽に当たってるとすぐ眠くなってきちゃうよ」


ワタルさんと話しながらストレッチをしてジョギングから始めます。

ランニングへと移行すると喋る余裕は無くなりますが、これも体型維持の為なので頑張らないといけません!


1時間の運動が終わると、汗を流しにお風呂へと向かいます。

ワタルさんはいつも、風邪を引かない様にと私に先にお風呂に入ってと言うのです。

そういった優しい所が好きですが、私もワタルさんに風邪を引いて欲しくは無いので、今度は一緒に入ってみる様にお願いでもしてみましょうかと思うのでした。


お風呂から上がった私は、アンとリビアがいるキッチンへと向かいます。


「何か手伝う事はありませんか?」


実家に居た頃は料理なんてしてきませんでしたが、結婚して妻となったのですから、手料理を振る舞いたいと思い2人に料理を教えて貰い、今ではお手伝いをしています。


「それなら、こちらの野菜を切って頂いても良いですか?」


「お任せあれです!」


アンから野菜を渡されて、ワタルさんから貰った包丁でカットしていきます。


「お嬢様も手慣れたものですね」


「ふふ、2人の教え方が良かったからですね」


「今度は今まで以上に難しい料理に挑戦してみましょうか?」


「えぇ、どんとこいです!」


お手伝いを終えた私はリビングへと戻り、ワタルさんとエレオノーラと話をしながら、他の人達が起きるのを待っています。

全員が揃い朝食をとっている時に、ワタルさんが1日の予定を確認します。


「私は午前中に家事のお手伝いをして、午後からはベルちゃんの勉強を見ようと思います」


そう伝えて他の人の予定も聞いていると、ルインさんが廃墟探索と言いました。

ついこの間も、廃墟探索に出掛けて友達が出来たと喜んでいましたが、一体どんな友達なのか気になります。

ただ、ルインさんと出会ったあの屋敷で怖い思いをしたので、廃墟に行くのはコリゴリです。


朝食を終えると、私は早速家中の掃除を始めます。

掃除もここに来てから初めてやりましたが、だんだんと綺麗になる家の中を見るとやりがいを感じられます。

そして、掃除に集中をし過ぎていつの間にかお昼になっていたので、アン達が作ったご飯を食べることにしました。


今日は、リッヒちゃんと時間が重なり一緒に食べる事となりました。


「あの、お姉様」


私とリッヒちゃんは血は繋がっていませんが、妹が欲しいと思っていた私に、こうして2人きりの時には私を姉として甘えてきてくれるのです。


「どうかしたの?」


「よかったら、今度一緒に街に買い物に行きたいなぁと思って・・・」


上目遣いでそう言ってくる妹が可愛すぎます!


「もちろん良いですよ〜」


「よかったぁ〜」


こうして2人で遊びに行く約束をして、私は大喜びなのでした。


昼食を終えて一休み入れると、次はベルちゃんのお勉強です。


「今日は何の勉強をしましょうか・・・」


ベルちゃんは覚えるのがとても早く優秀なので、先生をしている私としては教え甲斐もありますが、同時にどんどん新しい事をしていかないといけないので少し大変でもあります。


「ひとまず今日は歴史のお勉強といきましょう」


「はーい!」


私の一言にベルちゃんが、元気よく返事をします。

基本的に私が街で買って来た教本と問題集を使い教える形になりますが、私も当時を生きていた訳では無いので詳しく教える事が出来ません。

でも、この家には長く生きている龍王様がいるので歴史の勉強の時は時々特別講師として一緒に先生をして貰っています。


「はい!ティーフェン先生!この2000年前に起こった人間と魔族の戦争の原因は何ですか?」


「むっ、それか?それは、えっ〜と確かじゃの、魔族が魔王復活の為の儀式に国を1つ滅ぼしたのが原因じゃったかの」


「人間が勝ったんですか?」


「そうなんじゃないのか?」


「?」

「?」


ベルちゃんの質問に龍王様は疑問系で答え、お互いに首を傾げました。

どうやら、この時の龍王様は寝て暴れると自由に暮らしいたらしく、戦争自体は知っていたそうですが、どうでも良いと不干渉で内容は詳しく知らないそうです。

果たして龍王様に特別講師をお願いした私は正しかったのでしょうか・・・


夕方までベルちゃんの勉強をして、続いて夜ご飯の準備も手伝います。

夜ご飯には、狩りで取ってきたばかりの新鮮な肉や収穫したばかりの野菜をふんだんに使います。

我が家は、たくさん食べる人が多いのでその分忙しいのですが、美味しいと満足した表情の皆を見れるのがとても嬉しいです。


夜ご飯を終えた後は、お風呂へと向かいゆっくりと温泉に浸かります。

どうやらこの温泉には美肌の効果があるらしく、お肌もツルツルです。


お風呂から上がった後は、皆さんと会話をしたりカードゲームをしたりなど楽しく過ごします。


そして、ベルちゃんが眠くなるタイミングで部屋へと戻るのですが、その際ワタルさんに、


「あの、今日もお部屋に行っても良いでしょうか?」


と聞くのです。

普段はワタルさんから誘って下さるのですが、ここ最近は私の気持ちが抑えられず、こちらからよくお誘いをしてしまうのです。

はしたない女と思われていないでしょうか?

ワタルさんの返事はOKだったので、一度部屋へと戻り準備をします。


「この前、白のネグリジェで行ったら凄かったですね・・・」


と先日の夜の事を思い出して、顔が赤くなりました。

今回も反応の良かった白のネグリジェで部屋へと向かい扉をノックします。

扉を開け、私の姿を見たワタルさんは一瞬で固まりました。


「その格好は反則だよ・・・」


と顔を赤くしながら、私を引き入れてベッドへと向かい激しい夜を過ごして、私の1日は終わるのでした。


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