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第二の人生を得たので、自由に暮らしていこうと思います  作者: コル


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それぞれの1日:side コタケ

チュンチュン チュンチュン

鳥の鳴き声で目を覚まし、俺の1日が始まる。


ベッドから起き上がり、動きやすい格好に着替えて1階へと降りていきリビングへと向かう。

そこには既に、エレオノーラさんとアンさんとリビアさんの3人が起きて来ている。


「おはようございます」


「あぁ、コタケ殿もおはよう」


今の時間は大体6時頃で、3人も起きて来たばかりでまだ眠そうだ。

エレオノーラさんは昔からのクセで早く起きてしまう様で、アンさんとリビアさんは皆んなのご飯の準備の為にこの時間帯に起きて来ているのだ。


そして俺はというと、以前までは7時頃に起きて来ていたのだが、今はとある日課がある。


「ふあぁ、おはようございます・・・」


アリーが眠そうな声で、俺と同じく動きやすい格好をして2階から降りて来た。

そう、日課と言うのは朝の運動だ。


アリーがダイエットをした際に、俺も付き合っていたのだが、運動不足にならない様にと今も続けている。


「おはようアリー、それじゃあ早速行こっか?」


2人で家を出て、まずは軽くストレッチをする。

体をほぐした後は、家の周りを2、3周歩いて回るのだ。

軽く体を動かして、目が覚めて来たらだんだんとスピードを上げて家の周りを走り始める。

できるだけ無理のないペースで間に休憩を挟みつつも1時間みっちりと運動するのだ。


7時頃になり、朝の運動を終えるとお風呂でサッと汗を流し、リビングへと戻ってくる。

全員が揃うのは8時頃なので、それまではソファに座りゆっくりと過ごす。


それから8時を過ぎて、全員が揃うと朝食となる。

朝食時には、皆んなの今日の予定を聞いている。


「私とエレオノーラは、龍王様に街に連れて行って貰い買い出しをして来ます」


「私とリビアはいつも通り家事をしております」


「私はベルと一緒に遊んでまーす」


「私は剣の鍛錬と狩りに出掛けて来ます」


「私は廃墟探索をして来ます!」


最後のルインの予定については深く聞かない事にするが、皆んな大体家の為に動いてくれている。


そして、朝食を終えると30分程休憩して家の庭へと向かう。


「おはよう!」


とまずはクロ達の元へと向かう。

クロ達も丁度食事を終えた様で、家の周辺の見回りに行ってくる様だ。


「気をつけてね〜」


クロ達を見送った後は、庭にある畑へと向かう。

ここには、様々な種類の野菜が植えられており我が家の食生活を支えている。

野菜に水をやり、生育状況を確認する。

今は成長途中で収穫できる物は無いが、魔法で成長を促進させているので短期間で収穫が可能だ。


畑の水やりを終えると、エムネスさんから貰った木の元へ向かう。

この木は、色々な果物を付ける特殊な木だ。

食べ頃になった物を選んで収穫する。

どれも、かなりの美味しさなので我が家では食後のデザートとして大人気だ。


こうして家の周りを見て回っていると、すぐにお昼時となる。

家の方から、昼食の美味しそうな匂いがしてくる。

昼食は、アンさん達が作ってくれた物を各自好きな時に食べている。


「今日のお昼は〜、ビーフシチューだ!おいしそ〜」


それぞれの仕事もあって揃いにくいので、時々1人で食べる時もあるが、今日はオルフェさんとベルとタイミングが重なり一緒に食べるのだった。

ベルは幼い見た目ながらも魔物なので良く食べ、シチューを3回おかわりしていた。


「美味しいから仕方ないけど、豚さんになっちゃうよ?」


オルフェさんにそう言われて、4回目のおかわりをしようとして辞めるのだった。


お昼を食べた後は、修行の時間だ。

非常時に備えて、戦える様にしておかなければならない。

魔法と剣の修行を交互にしており、今日は師匠であるエレオノーラさんが居ないので、ヒルズを呼び魔法の修行をする。


「今日は何の練習する?」


「今日は風魔法の練習をしましょう。コタケ様が持つ聖剣とは相性が良さそうですので、しばらくは優先していきます」


先日の魔物の襲撃の際に、聖剣を使い風魔法で斬撃を飛ばすと効果覿面だったので、1人でも使いこなせる様にと練習をするらしい。

ヒルズの修行も厳しい物で、何度も何度も同じ魔法を繰り返して使う。

普通の人ならば、自身の体内にある魔力を使う事で魔法を発動している為、魔力が減ると当然疲れもするし魔法が打てなくなってしまう。

しかし俺の場合は、精霊魔法という自然にある魔力を使い魔法を発動しているので、魔力切れによる疲れはない。

ただし、魔法を発動するにはイメージが大切で、かなりの集中力が必要なので意外と疲れてしまうのだ。


夕方まで、しっかりと修行をした俺はヘトヘトになりながらお風呂へと向かう。

ゆっくりと湯船に浸かり1日の疲れを流し落とす。


風呂から上がると、街に行っていたアリーや狩りに行っていたリッヒさんが戻って来ていた。

ルインも廃墟探索から帰って来たのだが、何やら幽霊の友達が出来た様で喜んでいた。


そして、全員で夜ご飯となる。

今日あった出来事などを話しながら楽しく食事をしている。


「聞いてください、ワタルさん!今日、エレオノーラにメア様と初めてのデートをするとしたら何処に行くか試しにやって貰ったんですけど・・・」


「何処に行ったの?」


「エレオノーラったら、武器屋に行ったんですよ!」


「初めてのデートで武器屋・・・」


「わ、悪くは無いと思うんですが」


「エレオノーラちゃん、それはダメだよ〜」


「私もデートはした事無いですが、武器屋は・・・」


オルフェさんとリッヒさんにもそう言われてしまった。


「まぁ、メアさんも剣が好きですし、エレオノーラさんに連れて行って貰ったとなれば喜ぶと思いますよ」


とそれとなくフォローしたが、


「そ、そうだよな!武器屋だって良いはず・・・ちょっと考えた方が良いのか・・・?」


皆んなの反応見て、流石にまずいと思ったのかエレオノーラさんは頭を悩ませるのだった。


夜ご飯を食べ終えると各々自由に過ごすのだが、ほぼ毎日リビングに全員揃って談笑をしている。

そして、10時頃になるとベルがウトウトとし出すのでそれに合わせて皆んな部屋へと戻るのだ。


「あの、今日はそちらの部屋に行ってもいいですか?」


俺とアリーは、それぞれ部屋があるのだがアリーから夜のお誘いがある時は決まってこう言われる。

当然俺は了承し、自室にてアリーを待つ。

コンコンと扉をノックする音が聞こえ開けると、扇情的な白の透けたネグリジェを纏ったアリーの姿があった。

その姿を見た俺は、すぐさま引き入れてベッドへと向かった。


「凄く似合ってるよ」


「実は今日買ったばかりで、喜んで貰えるか不安でしたが良かったです」


アリーは恥じらいながらそう言い、俺の理性は吹き飛んだ。


こうして、アリーと熱い夜を過ごして俺の1日は終わるのだった。

今週はこんな感じでそれぞれの短い話がメインになります。

1話か2話ずつ投稿していけたら良いなと思ってます。

今日は、とりあえず12時頃にもう1話投稿予定となるのでお楽しみに!

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