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第二の人生を得たので、自由に暮らしていこうと思います  作者: コル


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畑いじり

今回短めです。

大賢者に会った日から、1週間が経った。

あの日の翌日、俺達は大賢者に転移魔法で家へと送って貰った。

その帰り際に、大賢者から3cm程の大きさの黒くて丸い石の様な物がついたネックレスを貰った。


「これは龍王様の爪で作った魔法反射のネックレスです」


夕食の後に、国に協力する対価として貰ったティーの爪に魔法反射の特性を付与した物らしい。


「これが有ればどんな魔法でも跳ね返す事が出来ます。なんなら私の魔法も跳ね返されます」


大賢者は笑いながら言った。


「使っても良いですし、もしいらないなら売ってしまっても構いませんよ」


と言われたのだが、作って貰った上にこんな凄い代物を売るわけにはいかない。


「大事に使わせて頂きます」


そうしてこのネックレスを貰って来たのだ。

ちなみに大賢者はと言うと、しばらくはラーブルクに滞在してテンメルスさんに協力してくれるらしい。


「大賢者が訪れたとされる国は、その後必ず繁栄を見せているから、期待じゃな」


とティーが言っていたので、どの様になるかが楽しみだった。


そして今日は、家でゆっくりとしているだけだったので久々に畑の拡張を行うことにした。

元々の大きさは25mプール4つ分程の大きさで、最初は4種類の野菜しか育てていなかったのだが街に出かける様になって、アンさんとリビアさんが色々な作物の種を買って来て今では20種類程に増えていた。


「ふぅ〜、ひとまずこんなもんかな?」


初めに畑を作った際に今後拡張すると考え余分にスペースを開けていたので、今回はその場所を活用して更に25mプール4つ分の大きさの土地を耕した。

これでより多くの作物を育てられると思うのだが、今回畑を拡張したのには別の理由がある。

以前アンさんから、


「魔法を使い作物を育てると、畑の土にも影響が出て来ます。今は収穫から数週間おいて新たな種を植えていますが、その内育ちが悪くなってくるので、半年程度休ませる必要があるのです。なので、その期間は作物を作る事が出来なくなる為、別の畑を作っておく必要性があるかもしれませんね」


と言われたからだ。

街で食糧を調達出来るとは言え、この畑は我が家を大きく支えているので、無くてはならないものなのだ。


畑を耕し終え、俺が次に向かったのは醤油を保管してある蔵だった。

こちらも魔法を使い、適度に醗酵を促していたのでそろそろ食べてみることにしたのだ。

蔵から一つの樽を取り出して蓋を開けた。

中からは、微かに醤油の香りが漂って来た。

初めての醤油作りだったので仕上がりがとても気になったので、その日の夜に早速使ってみる事にした。

今日、ティーが川で獲ってきた魚を刺身にして醤油をつけ口に入れた。

醤油の味と香りが口の中へと広がっていくのだが、


「ちょっと味が薄いかなぁ?」


刺身に使うには、少々物足りない感じがした。


「私は、以前食べた物よりもこちらの方が良いですね」


アリーがそう言って、ラーブルクで醤油を経験した人達はうんうんと頷いた。

ラーブルクの醤油は、自分達で作った物よりも濃いめの味で俺としては丁度良かった。

ちなみに、醤油を初めて使ったオルフェさんやリッヒさん、ベルの反応はそれぞれで、オルフェさんとリッヒさんは問題無かったのだが、ベルは口に合わなかったのか渋い顔をしていた。


「無理して食べなくても大丈夫だよ」


「しょっぱい・・・」


前世には減塩醤油なんて物もあったしそれを作れれば、ベルも食べられるのかなと思ったが、まずは以前買った残りの材料を使い理想の醤油を作ろうと決意したのだった。

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