彼らが退会した理由。
時々、アカウントを放置せずに削除するユーザがいる。俺もその一人だ。
退会するきっかけは人それぞれで単純に飽きたと言う者もいるだろうが、ユーザ関係で何か不都合が生じたと言う者の方が多いのではないだろうか。
感想やレビュー、コメント、メッセージを送れる環境はユーザ同士の交流が容易だと言うメリットはあるが、その為にトラブルが起こるデメリットがあるのは当然の事であると思う。
たとえ、ユーザ交流を本人が望まなくとも、感想を受け付けていれば感想を書いてくれる者もいるだろう。通りすがりに活動報告にコメントしたり、メッセージを送ってくる者もいるだろう。
それが作者にとってプラスになるならばよし。だが、もしそうでなければ創作活動に支障を来し、長く続けばログインするだけで苦痛となって最終的にはアカウントを手放してしまう者も少なからずいるはずだ。
俺の場合は案外メンタル強いのか、あまりそう言った理由でアカウントを手放そうと考えた事はない。寧ろ、文章の間違いを堂々と指摘してきた感想に対し、それが全く間違いではなくそいつの勉強不足であった為に「辞書引いてみて下さい」と言い返したりもした。まあ、そうしたら感想削除しやがったけどな。
俺が退会した理由はユーザ間のトラブルだ。ネットの恐いところは手軽に交流を広げられる事で、トラブルになった相手が悪かった。そいつはとにかく知り合いが多いのだ。どのユーザのところへ行っても、そいつがいると言うぐらい。しかも、あくまで表面上は慕われている。つまりは俺が相手にするのはそいつだけでないと言う事だ。下手をすればリンチに遭う。
だから、俺は戦わずに逃走したのだ。
逃走が恥? そんな事はない。俺は時には逃げる事も大事だと思う。自分の身は自分で護るしかないのだ、結局は。
実はツイッターなどでも入会と退会を繰り返した事がある。こうなると、周りは呆れるんじゃないかと心配になる。
しかし、何かあれば迷わず同じ選択をしてしまうのだ。
その心理と言うのがちゃんとあったと言う事を最近知った。それは「創作活動そのものを嫌いになりたくないから」だそうだ。
なるほど。胸にすとんと落ちるモノがあった。そうなのだ。俺は交流よりも、創作活動を楽しみたいのだ。創作活動が唯一と言っていい趣味だし、それが失われれば毎日の楽しみがなくなる。そうなれば、色も輝きもない日常を繰り返すだけとなる。
そうならない為に、俺は切り離しているのだ。
これまで急にいなくなったユーザを何人も見て来たが、きっと彼らも俺と同じなんだ。
だから、もし貴方の周りで急に退会したユーザがいたらそう思って、どうか生暖かい目で見送ってあげてほしい。