その5 痩せたい女
会社関連で帰宅が遅くなったのとスマブラで書くのが遅くなりました!
ある日、像のもとに大柄な女性が訪れた。
「我は、汝の願いを叶える者。汝の願いは何だ?」
低く暗い声が響く。
「願いを叶えてくれるってのは本当だったんだねぇ。じゃあ、お願いしようかね。昔のようにスリムな体系にしてくれってね。いや、もちろん、今も十分スリムなんだけどね」
「…わかった。その願い、叶えよう」
像の腕のあたりから紫の霧のような物体が現れ、大柄な女性の体を包む。その霧らしきものが晴れると、そこには、スリムな女性が立っていた。
「おお!確かにスリムになったね!これで安心して食べ放題の店に行けるよ!恩に着るよ!」
大柄な女性改め、スマートな女性は走って洞窟を後にした。
スマートな女性が立ち去ってすぐに、謎の男が像のもとへとやってきた。
「今回は、体重を減らしたのか。しかし、今回のやり方だと、食生活によってはすぐに戻ってしまうだろう。何事も自分の力でやり遂げ、それを継続することが大事ということだな。フム…少し制約を付けたほうが良さそうだな」
謎の男は地面に奇妙な模様を描き、何かを呟いた。すると、模様はゆっくりと消えていった。
「これで良しと、1度この洞窟に入り、お前に願いを叶えてもらった者はお前の姿を見ることも声を聴くこともできなくした。こうすることで、今回みたいなのが複数回来ることによる願いの回数の無駄な増加を防ぐことができる。恨むなよ。これも契約だ。残り93.しっかりとやるがいい」
謎の男は忽然と姿を消し、後には像だけが残っていた。
今回も読んで頂き、ありがとうございました。
ダイエットなんて、こんなにうまくいったら誰も苦労しませんね
では、また次回お会いいたしましょう