その4 身長を伸ばしたい男
こんばんは
今日は遅くなってしまいましたが、お時間のある時にでも楽しんでいただけると嬉しいです
ある日、背の小さい男が洞窟の像のところへやってきた。
「我は、汝の願いを叶える者。汝の願いは何だ?」
像の周囲から低く暗い声が響く。
「願い、それは背を身長を伸ばして欲しい!できたら15センチ!」
「急ぎか、それともじっくりか?」
「急ぎで頼む」
「わかった。願いを叶えよう」
どこからともなく紫色の光が現れ、小さな男の体を包んだ。
「体が、ムズムズする…」
小さな男が少し体を動かした瞬間
「痛い!」
と、叫びながら地面をのたうち回った。
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い!どうなってるんだ!」
そのまま地面をのたうち回る。見た目には大きくなっているように見えるが、本人は気づいていない。
「痛い痛い!頼む、もう止めてくれ!」
「それは、願いか?」
「そうだ!早く、早くしてくれ!」
「わかった」
紫の光が再び地位足男を包むと、そこには元の大きさに戻った男がいた。
小さな男はそのままその場を立ち去った。
その後、またもや謎の男が突然現れた。
「身長を急激に伸ばしたのか。ならあの激痛は当たり前だろう。成長痛なのだからな。ところが、本人は成長痛についての知識は無かったということか。あの身長なら無理もないか…。まあ良い。願いを2つ叶えたことにしてくれと訴える顔をしているな。確かに、1人当たりの願いについての上限は設けていない。身長を伸ばし、それをキャンセルしたか…良かろう残り94だ。今回みたいのことは滅多にないと思うんだな」
謎の男はそう言い残すと煙のように姿を消した。
今日も短めですが、楽しんでいただけたら嬉しいです
成長痛は経験したこと無いのですが、敢えてそういう内容にチャレンジしてみました。
大人になってから背を伸ばそうとするとO脚の改善とかがメインになるみたいですね。
大きいのも苦労はありますけどね
では、また次回お会いいたしましょう!