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妖狐と祓い屋  作者: 狐珀
9/18

〜対峙〜

更新が遅くなり本当に申し訳ありません

やっと納得のいくものが書けました!

それでは本編をどうぞ!(= ・ω・)っ

第9話「~対峙~」


月華(げっか)がそう言うと、辺りは目まぐるしく変わり、暫くすると森の中の畔に移動していた


(かなめ)「妖術...か?」


(かなめ)は辺りを見渡した


月華(げっか)「彼処では狭くて思い切り戦えないでしょう?思いやりというやつです...ふふ...」


月華(げっか)はニヤリと笑いながら言う、それを聞いた(かなめ)は袖から呪紙を取り出すと鐘雲(かねぐも)に指示を出した


(かなめ)「お気遣い感謝するよっ!!鐘雲(かねぐも)!!僕の援護をっ!!!」


鐘雲(かねぐも)「御意っ!!! 」


鐘雲(かねぐも)はすぐさま(かなめ)の横に並んだ


月華(げっか)「ほぉ...(やつがれ)と同じ妖狐で有りながら人の子の味方をするとは...虫唾が走るっ!そんなに死に急ぎたいなら今すぐ殺してくれるっ!」


そう月華(げっか)が言うと3本の尾を靡かせ狐火を放ってきた、鐘雲(かねぐも)(かなめ)の前へと出た


鐘雲(かねぐも)「貴様の様な下賎な妖狐と一緒にするなっ!我は貴様とは全然違うっ!妖狐の面汚しがっ!!ここで朽ちろっ!我が言霊を聞き届けし者よ!我らの盾となり守りたまえっ!盾祥苑(じゅんしょうえん)っ!」


鐘雲(かねぐも)が呪を唱えると(かなめ)鐘雲(かねぐも)の前に結界が貼られ、狐火を防いだ


月華(げっか)「小癪な...っ!!!(やつがれ)は...(やつがれ)はぁぁっ!!我が一族の仇を取るのだっ!(やつがれ)の命に変えても滅ぼすのだっ!」


そう月華(げっか)は声を荒らげると、一瞬で(かなめ)鐘雲(かねぐも)の前に移動してくると、尾で攻撃をしてきた、すかさず鐘雲(かねぐも)が自身の尾で攻撃を受け止める


月華(げっか)「そこを退けっ!!!」


鐘雲(かねぐも)「断る!我が主様には指1本触れさせない!この命に変えてなっ!!」


そう鐘雲(かねぐも)は言うと月華(げっか)の尾を振り払う


月華(げっか)「何故...人の子にそこまでする...人の子は自分の利益の事なら手段を選ばない、例えそれが他の生き物であっても躊躇なく命を奪う!何故それが分からないっ!?」


鐘雲(かねぐも)「そうではない人の子も居る!それを我が主...(かなめ)様に教えてもらったのだ!」


2人は睨み合ったまま対峙している、すると(かなめ)が動き出した


(かなめ)「ありがとう、鐘雲(かねぐも)時間稼ぎご苦労さま、おかげで印が組めた」


鐘雲(かねぐも)「はっ!」


鐘雲(かねぐも)(かなめ)の言葉を聞くと後ろへ飛び退いた


(かなめ)「復讐に身を委ねた愚かな妖狐よ、お前の計画もここで終わりだ、我が言霊を聞き届けし者よ!愚かなる者に静かなる眠りをっ!睡咲華(すいしょうか)っ!」


(かなめ)が呪を唱えると月華(げっか)の辺りが光を放ちその光にみるみる月華(げっか)は飲み込まれてゆく


月華(げっか)(やつがれ)はっ!まだ諦めんぞ!半端者の祓い屋風情がっ!!末代先まで呪い祟ってやる!おぼえておけ!!!」


そう月華(げっか)が捨て台詞を吐くと1本の尾から禍々しい気を放つとその気は(かなめ)の右腕に憑いた


(かなめ)「ぐっ!...」


月華(げっか)「ふふ...あっははははっ!(やつがれ)は蘇り必ずお前を殺してやる...」


月華(げっか)は光に包まれるとその光は黒い勾玉に姿を変えた


鐘雲(かねぐも)「主様っ!!!大丈夫ですか!?なにか呪いを受けたのですか!?今すぐ祓わねば」


鐘雲(かねぐも)(かなめ)に駆け寄り呪を唱えようとすると、それを(かなめ)に止められた


(かなめ)「いや...いいんだ...これは僕の業この村の人々を救えなった戒めなんだ...だから大丈夫」


(かなめ)はそう言うと勾玉を地面から拾い上げるとそれを祠の方へと持っていく


鐘雲(かねぐも)「分かり...ました...主様がそう言うなら...」


鐘雲(かねぐも)は複雑な気持ちを抱きながら、(かなめ)の後を追いかける


(かなめ)は祠の扉を開け、その中に勾玉を置き扉を閉じると人差し指と中指を立て呪を唱える


(かなめ)「ここに封じよう...我が言霊を聞き届けし者よ、人に仇なす物を封じよっ!封雹煉(ふうひょうれん)


祠の周りに結界が張られた


鐘雲(かねぐも)「主様...」


(かなめ)「そんなに浮かない顔しないで?鐘雲(かねぐも)はよくやってくれた!ありがとうね?こんな頼りない主で申し訳ないよ」


そう言うと(かなめ)鐘雲(かねぐも)の頭をくしゃくしゃと撫でる


鐘雲(かねぐも)「そんな事ありません!主様は素晴らしいお方!どうかそんな事は仰らないでください」


鐘雲(かねぐも)(かなめ)の目を真っ直ぐ見て言う


(かなめ)「ありがとう...頼みたい事があるんだ」


鐘雲(かねぐも)「はい!なんなりと」


(かなめ)は撫でるのを辞めると鐘雲(かねぐも)を見つめて言う


(かなめ)「この祠を護っていて欲しいんだ、良くない者がこの封印を解かないように見張って欲しい、見張っている間、鐘雲(かねぐも)は屋敷に帰って来れない..けど...」


(かなめ)は悲しそうな表情で話す


鐘雲(かねぐも)「分かりました!この鐘雲(かねぐも)この命に変えても御守り致します!そんなに悲しそうなお顔をなさらないでください!近々主様のお弟子さんが来るのでしょう?あの屋敷も賑やかりなります!どうか私の事はお気になさらず!」


鐘雲(かねぐも)はくしゃっと笑うと(かなめ)にすり寄った


(かなめ)「ありがとう...鐘雲(かねぐも)...ぐずっ...」


(かなめ)は泣きながら御礼を言う


鐘雲(かねぐも)「私の子分に主様を屋敷まで送らせましょう、私はいつも主様を思っております」


そう鐘雲(かねぐも)が言うと1匹の白狐が(かなめ)の前に現れた


(かなめ)「本当に鐘雲(かねぐも)は頼りになるな、この村の人々を弔って帰るね、元気で」


(かなめ)はそう言うとその場を後にし、村の人々を弔うと屋敷へと帰って行った

最後まで読んでいただきありがとうございます!!これで金雲(かねぐも)の回想は終わりです!

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