二重生活は大変だ
プロローグ 「二度目の死亡」
赤黒い血の染まった地面に倒れている少年がいた。
少年の前には赤く染まった外套を羽織った少女が涙声で叫んでいた。
「逝かないで、死なないで」と。
少年は困ったような顔をした後苦笑いをした。
出来ることなら叶えてやりたい。
いや叶えたい。まだ自分のやるべき事を成し遂げていない。少女を守ることを。
そんなことを思いながら少年の体から魂は抜けていった。
第一章「極普通の引きこもり高校生」
「ふわぁ~」
引きこもり高校生風斬悠仁は、今日もいつも通り夜遅くまでゲームをしていて寝不足だ。
「お兄ちゃーん朝ご飯出来てるよ。」
「わかった、今行く。」
今日の朝飯もいつもと変わらず極普通の和食料理だ。
だか今日はひとつだけいつもと違うところがあるそれは学校に凄く久しぶりに行くことだ。なぜかって??それはギリギリの出席回数を増やすためだ。
「早くしないと遅刻するよ」
こいつは俺の妹 風斬命奈いつも長期出張でいない両親の変わりに家事をしてくれている家思いの妹だ。
「大丈夫だよ。いつも休んでるんだし」
「それは違うでしょ早く行きなよ」
「はいはい、わかったよ」
そんなことを言って自転車に乗って家を出ていった。
早くゲームをやりたいからスピードを上げて自転車をこいでいたら猛スピードで走って来る車に衝突された。
悠仁は、意識がもうろうとするなかそう思いながら静かに目を閉じた。(くそ、だから外は嫌いなんだ…)
第二章「引きこもり勇者誕生!?」
「う、うんー」
(ん??ここは何処だ?あっ俺は車に引かれたんだだからここは病院かな…)そんなことを思っていた。
「勇者様お目覚めになりましたか。」
「あ、あぁ」
「ん??」
「勇者様お目覚めになられたばかりだと思いますが伯爵様に報告をしなくてはならないので、こちらにお越しください。」
「いや、ちょっと待て勇者って誰だてかお前誰だ?」
悠仁の目の前にはショートの銀髪で狼耳を生やしメイド服を着た可愛い少女がいた。
「名乗り遅れました。私はグレン伯爵家のメイドをさせて頂いているエリナ・スティンです。」
そう自己紹介するとドアを開けて
「では伯爵様に報告をしなくてはならないので来てもらってもよろしいですか?」
「は、はぁ」
なにもわからず返事をしてメイドについて行くことにした。
巨大な扉の前でエリナが門番に喋ると門番が何かを呟くと何処かから風が吹くような気がしたら扉が開いた。
巨大な扉の奥には広い空間に長方形の長い机と沢山の椅子があり、奥には一人高級で綺麗な外套を羽織った男の人と隣には身長の低い長い黒髪の可愛い少女がいた。
「伯爵様、勇者様がお目覚めになられたので連れて参りました。」
「ありがとう。勇者様取り敢えず好きな所に座ってくれ。」
「あっ、はい。」
(そう言えば俺なんか勇者様って呼ばれてるんだった。)そんなことを思いながら伯爵様と呼ばれる男の近くの椅子に座った。
「まぁゆっくり聞いてくれ。僕の名はグレン・ラステルここの町の所有者みたいなものだ。貴方の名前は?」
(ここは日本では無い何処かなのか?それともよくある異世界系ファンタジーの世界なのか?いやそんなはずは無いと思うんだが…)そんな事を考えていて返事が遅れてしまった。
「あっ、はい。俺じゃなくて僕の名前は風斬悠仁と申します。」
(待てよもしもここが異世界ファンタジーの世界なら名前は逆か?まぁ突っ込まれなければいいや)
「貴方は何処から来た方なのですか?」
そう言ったのはグレン伯爵の隣にいた黒髪の少女だった。
「僕は日本から来ました。」
「にっぽん?何処ですかそこは?」
(もしかしたら本当に日本が存在しない異世界なのか?)
「失礼しますがこの世界の地図はありますか?」
「ありますよ。」
そう言うとエリナが本棚らしき棚から一冊の分厚い本を取り出してページを開いた。
その本を見たがそれは自分の知っている地図ではなくまったく知らない形をした大陸が広がっていた。
(やはりここは俺の知ってる世界じゃなくて異世界なのか…)そう残念に思う顔の悠仁をみて伯爵は
「やはり悠仁様はこの世界の人間ではないのですね?」と聞いてきた。
突然な質問に少し戸惑ったが隠しても意味がないと思い「はい」と頷きながら答えた。
この度は僕の始めて書いたくそみたいなものを読んで頂きありがとうございます。
直したら良い所や駄目な所を注意して頂きよいものに近づけていきたいと思うので注意点等を教えて下さると嬉しいです。
最後に本当にこんな中途半端なものを読んで頂き誠にありがとうございました。
小説内にも書いてしまったのですがこんな初心者の中途半端なものを読んで頂き誠にありがとうございました。




