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1-3 スコティーの葛藤

 


 シャイルは学園の資料などを読んだ後、スコティーに声をかけてから一緒に食堂で食事をした。

 食堂の夕食の利用時間内は18時から21時までであり、ラストオーダーの20時半までであればいつ来て頼んでもいい事になっている。

 わざと時間を遅らせたのは良かったとシャイルは思った。

 今は20時頃、ほとんどの寮生が食べ終わった後のようで、あまり人がいなかったからである。


 寮の食事は、寮の家賃に含まれているのでお金を払う必要はない。

 それでも選べる種類は多いし美味くて量もあるので、これで採算を取れるのかと余計な心配をしてしまう。


 食事をした後は、風呂に入る時間も少しだけずらしたお陰でゆっくりと浸かる事が出来たようだ。

 その後は特に何もする事もないので、シャイルは早めの就寝をしようとベッドの二階に上がったのだが、スコティーはやる事があるからと机に向っていた。


 シャイルは「あまり根を詰めすぎないようにな」と一言だけ声をかけ、スコティーの「ありがとう。お休み」という言葉を遠くに感じながら眠りに落ちていった。



 翌朝。


「シャイル君。あまり寝ていると朝食の時間終わっちゃうよ」


 スコティーは未だ寝ているシャイルを、そのまま寝かせておこうかとも思ったのだが、朝食の時間は6時から8時まで。

 現在7時20分、限られている朝食の時間を逃すわけにもいかないと考え起こす事にしたのだ。


「んあ・・・今、起きる・・・」

「待ってるから早く起きてよ?」


 もそもそと動き出したシャイルを確認すると、スコティーは下に降り待つことにする。

 それから数分後、スコティーは眠気眼を擦りながらようやく降りてきたシャイルを促し食堂へと向う。


「ん?シャワーでも浴びたのかい?」


 シャイルは段々目が覚めてきて、隣を歩くスコティーの髪を見ると少し濡れている事に気が付いた。

 風呂は午前中の掃除時間以外であれば、いつ入ってもよい事になっている。


「あ、うん。ちょっと汗かいちゃったから」

「ふーん、そっか」


 シャイルは深く追求する事はせず、スコティーの言葉に頷くだけだった。

 そして食堂に着くと、二人はモーニングセットを頼み空いている席に着く。


「スコティーは俺より遅く寝たのに、起きるのが早いんだな」

「ははっ、シャイル君が寝すぎなんじゃない?」


 そんな他愛のない話をしていると、食事を受け取って席を探していた3人がこちらを見たと思ったら、ニヤニヤしながら近寄ってきた。


「よお!へっぽこスコティーじゃないか!」


 先頭にいた男が左手にトレーを持ち、右手をスコティーの肩に置きながら声をかけてきた。

 シャイルはスコティーに知り合いか?と目で訴えてみると、スコティーは苦笑いを浮かべていた。


「こちらは僕と同郷のシェットラン君とドーベル君、デーン君だよ」

「おいおい、お前が俺達と同じ立場だというような紹介をしないでくれ!不愉快だ!」


 シャイルは、シェットランと呼ばれた男の傲慢な物言いに不愉快な気分になったのだが、自分が口を出すことではないので黙っている。

 後ろの二人、ドーベルとデーンはククッと侮蔑するような笑いをしながらスコティーを見ている。


「そこの君はスコティーと同室なのかい?気の毒にねぇ・・・同情するよ」

「気の毒?」


「ああ、そうさ。そいつは実力も無いのに大層な夢を語り、調子に乗って運だけでこの学園に来る様な勘違い野郎なんだ。運どころか、実際この学園に入れたのもどんな手を使ったんだか・・・ただ、この学園に入れたからといって、俺と同列だと思われる事だけは我慢ならないな」

「・・・」


 シャイルは黙って話を聞いている。

 スコティーに関しては下を向きながら、少しだけ震えていた。


「そんなこいつと同室である君には、同情を通り越して哀れみすら感じるよ」

「ふーん、なるほどねぇ」


 シェットランの言葉の後に、納得したように頷くシャイル。

 シェットランに同意したと思われるようなシャイルのその発言に、シェットランはさらにニヤニヤし、スコティーは悲しげな表情を浮かべシャイルの顔を見た。


「やっぱり君も同意してくれるかい?そりゃそうだろうね、こんなへっぽこで口先だけのやつなんて・・・」

「いや、俺が納得したのは、あんたに対してだけど?」


「あ?それはどういう事だ?」

「・・・まあ、何はともあれ、俺が誰と親しくなろうが、それは俺の勝手だろう?少なくとも、あんたとは仲良くなれそうもないという事だな」

「なっ!!」


 シャイルの言葉にシェットランは怒りで顔を赤くしてプルプル震えだし、スコティーは驚きの表情を見せていた。


「お前・・・後悔するなよ?俺が誰だかわかっていて言っているのか?」

「初対面なんだし、わかるわけないだろう?」


「ぐっ・・・ふん!まあいい。お前のような奴は、このへっぽこ野郎とお似合いだ。後で纏めて後悔させてやる」


 やり取りを見ていたドーベルが「この野郎!シェットラン様に向ってなんて口の聞き方だ!」と突っかかってこようとしていたが、シェットランは手で制し冷静を装いながら言葉を吐き捨て、後ろの二人を連れてその場から去っていった。




「さて、まだ飯の途中だし早く食べてしまおう」


 シェットラン達が別のテーブルに行った事を確認したシャイルが、まだ残っている食事を箸でつまむ。

 しかし、スコティーはずっと俯きながら食事に箸を入れようとはしない。


「・・・ごめんね。僕のせいで目を付けられちゃったね・・・」

「は?何の事?」


「僕がナバール皇国出身だという事は教えたよね?・・シェットラン君はその国の侯爵・シードック家の跡取りなんだ。シードック家は侯爵の爵位を与えられている事からわかると思うけど、かなりの力を持っているんだよ。後ろにいた二人は、彼の護衛とお付で実力も折り紙つきだよ」

「ふーん・・・それで、あいつが貴族である事と、俺に何の関係がある?」


「うん、それは・・・彼がシードック侯爵にある事ない事を言って、君に被害が及ぶかもしれない・・・」

「ふーん、あっそ。そんな事か」

「そんな事って!」


 シャイルには貴族が権力を振りかざそうが何をしようが、正直どうでもよかった。

 今はそれ以上に気になっている事がある。


「とりあえず、先に飯を食おう。話はそれからにしよう」

「うん・・・」


 ただ、こんな所で話す内容では無いため、さっさと食事を済ませてしまおうとシャイルは促した。

 スコティーも頷き、食事を口に運ぶ。




 食事を終えて、部屋に戻ってきた二人。

 そこでシャイルは口を開いた。


「さっきの話の続きだけど、俺の事よりもスコティー自身はどうなんだ?」

「どうって・・・?」


「昨日言ってたよな?皇帝守護騎士(インペリアルガード)になりたいんだって」

「・・・うん」


「そんな夢を持っているお前が、あんな奴に好き勝手言わせていていいのか?」

「それは!・・・だって、仕方がないんだよ・・・」


「何が仕方ないんだよ?」

「実際、試合で誰にも勝った事がないから言われるのも当たり前だし、シェットラン君は貴族だから口答えすれば僕だけじゃなく家族にまで・・・」


「なるほどな・・・後者は別の問題として、前者はスコティー・・・お前自身に問題があるんだろう?」

「え?」


 昨日スコティーの手と腕を見た限り、実力が無いわけではないとシャイルは思っている。

 問題は・・・


「極度のあがり症、もしくは極度の(オソ)れにより実力を出し切れない、か・・・」

「なんでそれを・・・」


「会ってそんなに経っていないが、スコティーを見ていればそのくらいわかる。スコティーが昨日からやたらと俺に話しかけてくるのは、よほどの話好きか・・・緊張をほぐす為・・・間が持たない事が嫌だから」

「・・・」


「もしくは相手に嫌われたくない、認められたい・・・とか、かな」

「――!!」


「理由は様々考えられるが、スコティーにはどれも当てはまりそうだ。話す事が悪いと言うわけじゃないけど、スコティーの場合はそれが自信の無さの現われとなっている。勝てないのはその自信の無さからだろう?」

「そんな事までわかるんだね・・・」


「今言った事からもスコティーの性格が理解出来るけど、確信した決定的な事がもう一つある」

「それは・・・?」


「さっきシェットランに話しかけられた時だ。へっぽこと言われても、反論する所か苦笑いするだけだっただろう?さっきの話も含め、それはお前の性格の弱さを如実に現している」

「そ、そんな事言っても、僕が何か言えばシェットラン君も嫌な思いをするだろうし、下手したら僕の家族や親しい人にまで被害が及ぶかもしれない。だったら、何を言われようと僕が我慢すればいいだけなんだよ」


「・・・スコティーは自分よりも周りの人の事を考える優しい奴なんだな・・・」

「そ、そんなことは・・・」


「・・・と、俺が言うとでも思ったか?」

「え!?」


「お前の考えは間違っているとまでは言わないが、それは相手や時と場所によりけりだ。場合によっては人をバカにしていると捉えられてもおかしくはない」

「・・・どういう事?」


「もしも、本気で向ってきて欲しいと思っている相手に対して、スコティーがしている態度を取った場合、相手にされていないと感じるかもしれないという事だ」

「・・・・」


「お前がやっている事は偽善であり、ただのエゴだ(・・・とは言え、世の中は偽善とエゴで成り立っているんだけどな)」


 シャイルがスコティーに向けて言った事。

 本来はそれが人の世を支えている根源であるとシャイルは思っている。


 人が行動を起こす時、それが良い事であろうが悪い事であろうが、結局自分が満足感を得たいが為に起こすのである。

 相手の為にと考えながら行う行動も、褒められたい・認められたい、もしくは相手にどう思われようと自分がした事で満足する為などと、最終的には自分が満足出来るかどうかなのだ。

 自分が満足しないとわかりきっている事に、自分から行動を起こす事など皆無に等しいだろう。

 なぜならば、自分が満足しない行動をする事は、自分にとっても相手にとってもプラスになる可能性としては低いからである。


 ただ誤解しないでほしいが、シャイルは偽善やエゴが悪いとは捉えていない。


 実際に自分が満足できない事をするなど早々出来るものでは無いし、満足無しにして向上心など持ち合わせるわけもなく、さらには発展などありえないだろう。

 むしろ偽善であろうが何であろうが、相手や自分の為になるのであればそれはそれでいいのである。


 シャイルの考える偽善とエゴで成り立っているとはそういう事であり、必要不可欠なものであると捉えている。

 もちろん考え方は人それぞれであるので、シャイルの考えを間違っていると捉える者もいるだろう。

 だから、自分の考えを押し付けるわけではない。


 ただ、一般的には偽善やエゴを良い意味で捉える者は少ないだろう。

 そのため、シャイルは敢えてその言葉を使い、スコティーの気持ちを揺さぶっていた。



「・・・そう・・・確かにそうだよ・・・僕は君の言うとおりの人間だと思うよ・・・けど・・だけどそれが君に何か関係ある!?」


「いや、関係ない」

「だったら!」


「俺には関係なくても、お前自身に関係ある事だ」

「?」


「最初の話に戻るが、皇帝守護騎士になりたいんじゃないのか?それは嘘だったのか?」

「嘘じゃないよ!だけど、シェットラン君に言い返す事が出来たからってなれるって言うの?それに彼に反論なんてしたら・・・」


「それだ!それが、お前が自分の心の弱さを誤魔化そうと言い訳にしている」

「え?」


「僕はへっぽこじゃない、と言い返すだけで彼の親である侯爵が一々しゃしゃり出てくるのか?」

「――!!」


「お前は最初から言い訳を盾にして諦めているんだよ。自信のある奴は人の事など考えない。というと大げさだが、まずは人の事よりも自分でやる事から始める。その上であれこれ考える。でもスコティーは逆で、考える事から始めて考えすぎるから何も出来なくなるんだよ」

「でも、それで相手の気分を悪くしたり、僕のした事で・・・」


「最初から言い訳を考えるな!相手を気遣った様に見せて、自分が出来ない・やらなかった事を人や権力のせいにするな!まずは良識の範囲でやってみろ!あとの事を考えるのはそれからにしろ!」

「そ、そんな事言ったって・・・」


 シャイルが口調を強めた事で、スコティーが落ち込み涙目になってしまった。


「さっきから下らない言い訳ばかりしているが、違うだろ!?俺の意見が間違っていると思うのなら、もっとはっきり俺を黙らせるくらいの事を言えよ!間違ってないと思うのなら、俺にこんな事言われて悔しいと思え!皇帝守護騎士になりたいんだろ?こんな事でくじけるような奴がなれると思うのか!?」

「う、うるさい!!わかったような口をきくな!君に僕の何がわかるって言うんだ!僕だって本当はこのままじゃいけないという事くらいわかってるさ!でも、どうしても相手の事を先に考えてしまって、何もできなくなってしまうんだ・・・それに皇帝守護騎士になりたいって言う事の何が悪いんだ!夢を語っちゃいけないのか!?いや、夢じゃない!僕は絶対に皇帝守護騎士になるんだ!でも、だからといってその権力を振りかざすような奴にはなりたくない!だから、だから僕は!」


 シャイルの強めの口調に、スコティーは生まれて初めて大声で反論した。


「・・・なんだ本気で言えるじゃないか」

「え?」


 シャイルの言葉に、スコティーは自分が始めて大声で胸の内を明かした事に気づいた。


「今までのスコティーの話には、自分を押し殺しているようで感情も感じられなかった。夢を語っていたときもそうだ。どこか御伽噺でも聞いているような感覚だった」


 スコティーは黙ってシャイルを見据え、発する言葉を聞いている。


「それはスコティーが自分を信じていないから。そんなお前を誰が信じる?誰が認める?どうして試合に勝てる?」

「・・・」


「俺はスコティーを応援してやりたいと思った。でも本音が全く見えない、シェットランにバカにされても反抗する意欲もない。もし、あのまま俺が言った事に反論も悔しがる事もせず本気で言い返してこなければ、俺はスコティーを見放していたよ」

「シャイル君・・・」


 シャイルはスコティーが夢を語っていた時、心の底から憧れているのがわかった。

 だからこそ、憧れで終わらせない為にも一歩踏み出させないといけないのだと考えていた。


「なあ、一つ聞いていいか?」

「うん?なに?」


「スコティーは相手の事を考えてしまうと言っていたが、いい奴に思われたくて皇帝守護騎士になりたいのか?」

「ち、違うよ!そうじゃない!」


「そうだろう?だったら、まずは自分の・・・正義(・・)・・・をしっかりと持て。そしてそれを貫け。もちろんその結果ぶつかる事はあるかも知れないけど、その時は相手の話をちゃんと聞いて判断をすればいい」

「そう・・・だね」


 シャイルの中では正義という言葉は存在しない。

 なぜなら、立場が違えば信じる正義もまた違う。

 その光景を幾度となく目の当たりにしてきた。

 少しだけ使う事を躊躇(タメラ)った正義と言う言葉、口にした自分自身に (へどが出る・・)と思いつつもスコティーのために敢えてその言葉を使った。


「もちろん、全員が全員に自分を貫き本気でぶつかれとは言わないが、言うべき時にはちゃんと言えるようにしておいた方がいい。大事な時に力を出せるように内気な性格を直すためにも、そこから少しずつ始めていけばいいさ」

「う、うん・・・そ、そうだね、わかったよ」


「そのための努力をするというのなら、俺も出来るだけ力を貸す」

「うん、ありがとう」


「ただし、俺が出来るのは精神的な事だけ。剣に関しては、俺とスコティーでは実力差があるから訓練にはならない」

「そ、そうだよね・・・僕程度が相手になるはずがないもんね」


「スコティー!!さっき言ったばかりだろう?自分を卑下するな、自信を持てよ!」

「う、うん、ごめん・・・」


「謝るな!出来る限り謝るのは禁止!」

「う、うん、わかったよ!」


「よろしい。それでさっきの話だけど、全くの逆で今の俺ではスコティーに遠く及ばないからだ」

「え?そんな事は・・・」


「いや、一般の人間を相手にするには問題ないが、この学園に通う生徒を相手に戦った場合、俺ではまず勝てないだろうな」

「え?だって、普通の剣士(フェンサー)にしては大きめの剣を持っているのに・・・」


「ああ、あれは訳あって抜けないんだ。まあ、お守り代わりって所かな?」

「抜けない・・・?」


「まあそれはいいとして、なんだか腑に落ちないという顔をしているな。自分より弱い奴が、さっきまで何偉そうに説教してんだよってか?」

「そんな事は思ってないよ!だって・・・」


「いや、冗談だよ。でも、俺が弱いって言うのは納得していないんだろう?」

「うん。雰囲気と言うかなんというか・・・でも、少なくとも僕よりも強いと思ってる」


「そっか・・・そういえば、この寮には訓練用の訓練場があったはずだよな?だったらそこで試してみようか?」

「うん、是非!」


 シャイルの提案をスコティーは受ける事にした。

 騎士を目指しているだけあって、勝てる勝てないは別にしても相手の強さが気にならないわけがない。

 実際シャイルが本当に自分よりも強くないのか気になるし、シャイルのおかげで少しでも前向きになれた事により、自分の剣にも影響があるのではないかと考え、試してみたいという気持ちもあったからだ。


 そうと決まった二人は訓練場に向う為に、部屋を後にするのだった。







シャイル:主人公

スコティー:シャイルと同室の少年

シェットラン:スコティーと同郷の貴族、シードック侯爵の嫡男

ドーベル:シェットランの護衛。

デーン:シェットランのお付。


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