1-12 入学式後HR
互いの紹介を終えた頃には丁度いい時間になっていたため、一同はそれ以上会話を続ける事をせずに教室へと向う事にした。
学園案内の校舎図で校舎内を把握していたシャイルは、迷う事なく自分達の教室であるJ組を見つける。
中へ入ると、時間もギリギリだという事でシャイル達以外はすでに席についていた。
二人がけの席が横に4列、縦に5列並んでおり、とくに席が決まっているわけでは無いようだ。
であるならば、皆少しでも自分をアピールしたいと考え、前の方に座りたがる為に席は前から埋まっていく。
そのため、一番後ろの一列8人分が丁度空いており、シャイル達もその空いている席へ適当に座っていく。
そしてシャイルとスコティーが教室に入ってから席に座るまで、ずっと凝視していた人物がいる。
それは、寮の食堂で一悶着があったシェットランだ。
彼が座っているのは、もちろん真ん中の最前列である。
シャイルは彼に見られている事はわかっているが、シャイルにとっては別にどうでもいいことなので、別段気にする事はない。
その態度がさらに癪に障ったのか、明らかにイラついた表情をシェットランは浮かべていた。
立ち上がろうとして椅子から腰を浮かせた瞬間・・・
ガラガラッ!
教室の前のドアが開き男性が中に入ってきて教壇に立ったため、シェットランは浮かせた腰を降ろした。
「全員揃っているな」
教室全体を見渡して、空席が無い事を確認した男性は声を発する。
「まずは入学おめでとうと言っておこうか。私が諸君の担任となるウォンバルトだ」
ウォンバルトと言う人物が担任だった事に、シャイルは少しだけ安心していた。
別にウォンバルトの事を知っているというわけではない。
むしろ全く知らない人物である。
シャイルはこの街に来て見知った顔が同じクラスになった事で、まさか担任までアルストロメリヤなのでは?と考えていたからだ。
とは言うものの、彼女に対して多少の苦手意識はあるが、別に嫌だとは思ってはいない。
ただ、これで彼女まで担任として同じクラスにいるのであれば、出会った人達は偶然では無く必然なのだと考えてしまう。
偶然とはそこに誰の意志も介入せず自然に起こる事であり、必然とは人が作為的に仕組んだ結果起こる事であるとシャイルは考えている。
それ故、ただの偶然である可能性が高くなった事が、彼の安心した理由である。
「まずは最初に言っておく事がある。諸君らも知っている通り、この学園の入学生の数に対し卒業生が1/4以下にまで落ちる事は知っているであろう。ただ、それは別に我々が追い出しているわけではない。
授業に付いていけずに辞めていく者。実戦に参加する事もあるのだが、そこで自信を喪失する者。どちらにも耐える事が出来ながらも、周りとの差を実感し去る者・・・理由は様々だが基本的には殆ど自らこの学園を去って行った。
諸君らも自信が無ければ、今この時点を持って去ってもらっても構わない。が、しかし、出来る事なら我々も諸君ら全員に卒業してもらいたいと考えているのだ。従って、今この場を去らないというのであれば、3年後には卒業出来るよう日々精進するよう努めなさい」
ウォンバルトは敢えて最初からマイナスな面を伝えていく。
この話を聞いてビビッているようでは話にならない。
同じくこの話を聞いて、自分は辞めていった者のような軟弱者ではないと考えている者もいるだろう。
しかしその内のその半分は、いずれ彼らと同じようにこの学園を去る事になるだろう。
ウォンバルトは話しながら生徒達の表情を確認する事で、その辺の思考を大雑把に読み解く事が目的であった。
そんな彼が見る限り、今年はそう悪くはなさそうだという印象を受けていた。
ただ、その中で表情からは思考を読み取れない者も幾人かいたのだが。
「さて、私の話はこれくらいにして、これから仲間でありライバルでもある互いの事を知っておく必要があるだろう。従って、簡単に自己紹介をしてもらうとしよう。まあ最低でも、名前と年齢、種族、武器職・・・まあ得意武器くらいは言うように」
自己紹介なのだから名前を言うのはもちろんの事、年齢に関しては最低基準として15歳以上と決められているが、上限は設けていない。
というのも、家の都合や種族の違いにより、15歳になってすぐに学園に入学するというわけでもないからだ。
さらには何年も受験し続けて、ようやく入学出来る者もいたりする。
種族を告げるように言ったのも、学園は表向きでは種族による差別はしていないと公言していることにある。
どんな種族であれ平等に受け入れると・・・
ウォンバルトの指示で順番に自己紹介が始まっていく。
自分をアピールする場と考え嬉々として自己紹介しているのは、前列に座っている面々。
特に、シェットランなんかは自分が貴族の次期党首筆頭である事などを、偉そうにしながら自慢げに話していた。
さらにはシャイルとスコティーに対して、威圧するようにしていたのは言うまでもない。
それに対して、シャイルは意に介さず聞き流していた為、あからさまなその態度にシェットランは舌打ちをしながら席に着いた。
その後も、次々と自己紹介が進んでいくのだが、特にはシャイルが気になるような生徒は殆どいなかった。
強いてあげれば・・・
「スフレール です。15歳、人間です。弓を得意としております。よろしくお願いします」
と名乗った、透明感のある肌や綺麗な金髪が特徴の女生徒。
「マカローナ だ・・・です。17歳、人間だ・・・です。斧と槍が得意だ・・・です。よろしく」
敬語になれていないのか、いちいち敬語に直していた青い髪が特徴で鋭い目つきの女生徒。
「え~っとね、ウチはクーヘンバウム 。え~っと16歳・・・だったかな?え~と、あ!ウチは人間です!(あれは魔法になるのかなぁ?)・・・え~と、火魔法が得意だよ」
何かたどたどしい自己紹介をする、白金色の髪をした女生徒。
この3人だけは少し気になっていた。
その理由としては・・・
3人共、超絶な美人であるから!!
という訳ではなく、美人なのは間違いないがシャイルが気になったのは別の事。
3人共、明らかに何かを隠している事に気が付いたからである。
だからといって、それを表立って追求するつもりなどは毛頭ない。
シャイルには3人が何を隠しているのか、なぜ隠しているのかの理由が何となくわかるためだ。
ただその理由を考えると、彼女達の思いを理解できるだけに少しやるせなさを胸に抱いていた。
その後も次々と自己紹介が終り、残るは最後列に座っているシャイル達だけとなった。
ティラ、ショコラ、ヴェリーは何事もなく淡々と自己紹介を終えシフォンの番になったのだが、よせばいいのにも関わらずやはりシフォンはシフォンである。
「ボクはシフォン!15歳だよ!武器職は剣士!そしてこれが一番重要な事・・・ボクは勇者になるための第一歩としてこの学園にきたんだ!みんなよろしくね!」
シフォンは自分の信念を曲げるような事はしない。
そのため、バカ正直に勇者になる事を宣言する。
シフォンの自己紹介を聞いたクラスの生徒達はざわつき始めた。
馬鹿にする者、憐れみの目を向ける者、好奇の目を向ける者、我関せずの者、そして敵意とは少し違うが鋭い視線を向ける者など様々な反応を見せる。
圧倒的に多かったのは、馬鹿にしたような奇異の目を向ける者達ではあったが。
ただ、今はHR中であり教師もいるために、シフォンに直接食って掛かる者はいないため、そのままシフォンの自己紹介は終り席につく。
「私はタルト、見ての通り魔族だ。得意な武器は・・・・・・・・・」
タルトは自分が魔族である事を包み隠さず話した。
その瞬間、教室中がザワッとなったのだが、タルトは気にする事無く淡々と自己紹介をしていく。
もちろんシフォン達に話した時のように、身に降る火の粉は振り払うが無用な殺生はしない事を伝える事も忘れない。
タルトが自己紹介をしている間、ずっとクラス中に驚嘆と敵意の視線や声が渦巻いていた。
その中で一人、一際強い敵意と殺意を持つ者がいる事にシャイルは気づいた。
その少年が立ち上がりそうになった瞬間、その場を収めたのは担任のウォンバルトである。
「こらこらお前達、静かにしろ。この学園に入ったものは、学園が認めた者しかいない事はわかっているだろう?彼女は学園から認められたんだ。それだけでここにいるに値する」
ウォンバルトの言葉を聞いたクラスの生徒は、納得いかない顔をしながらも沈黙する。
立ち上がりかけた少年も、大人しく席に座ったまま正面を向いたが、明らかにイラついている様子だった。
そして、プディンの番になり。
「私はプディンだよ!天人族っていうんだっけ?私が得意なのは・・・」
同じようにプディンが種族を告げた瞬間にざわつき始めたのだが、先ほどのウォンバルトの言葉の手前、すぐに静かになった。
シフォン達に紹介した時にもそうだが、プディンが自分の種族を疑問系で話すのには訳がある。
なぜなら、その天人族という種族の名前は、自分達で名乗っているわけでは無く天人族以外の種族がそう呼んでいる。
しかし、以前に述べた事だが天人族は他種族と接点が殆ど無い。
そのため天人族達は、自分達の種族が何なのかという事を気にする事がない。
そしてプディンは、シャイルと出会った時に初めて自分の種族に名前がある事を知ったのだ。
タルトの時ほどの混乱もなくプディンの自己紹介が終り、次は・・・
「僕はスコティー、15歳です。僕も剣士です。・・・」
スコティーの番になり一言二言告げると沈黙して一度俯いた為、そのまま自己紹介が終わるのかと誰もが思っていたのだが・・・
「僕は皇帝守護騎士になりたいと思っています!いえ、必ずなってみせます!なのでここにいる誰よりも強くなるつもりです!よろしくお願いします!」
スコティーが大きく深呼吸をして顔を前に向けた瞬間に、声高々にそう宣言した。
その言葉を聞いたシャイルは、フッと笑みがこぼれる。
シャイルと出会った頃のままであれば絶対に言わなかったであろう事を、躊躇いながらもはっきりと言えるようになった。
それはスコティーが成長した証であると、シャイルは喜ばしく感じたのだ。
その反面、その言葉を良しとせず、苛立ちを隠そうともせず、鋭い視線でスコティーを睨み続ける者がいる。
それはもちろん、シェットランである。
スコティーもその視線に気づきながらも、意に介する事はなく清清しい顔をして正面を見据えていた。
・・ように見えるのだが、実はスコティーは自分の言った事にもシェットランの視線にも、内心ではビクビクしていたし、今でも心臓がバクバクである。
正面を見据えているのは、誰かと目を合わせる事が出来ず、涼しい顔をしているのは、緊張で表情筋が固まってしまっただけなのだ。
もちろんシャイルは、スコティーの心境など十分承知している。
ただ内心はどうあれ、はっきりと言えるようになったという事が大きい。
しかしシェットランにとっては、スコティーのその態度がさらにイライラを募らせる事になる。
「俺はシャイル。15歳。武器職は剣士。よろしく」
スコティーの自己紹介とは対照的に、シャイルは簡単に自己紹介を済ませた。
折角スコティーが頑張ったのだから、それに水を差すような事をするつもりはなかった。
それに余計な事を言って、注目を浴びるつもりも全くない。
むしろ、誰からも興味を抱かれなくてもいいとさえ思っていたからだ。
しかしそれでも、スコティーやシフォン達はもちろんの事、シェットランを含め数人からは様々な視線を集める事となってしまう。
全員の自己紹介が終り、ウォンバットからこれからのカリキュラムの説明をされる。
授業は午前が4時間、午後は2時間、土日は休校。
1年間は前期・夏休み・選抜試験・後期・冬休み・年度末試験期間と進む。
前期・後期共に、中間・期末試験がある。
年度末試験とは上の学年に上がる為の試験であり、その期間とは、授業はないのだが試験が2月中頃に行われるため、冬休み中に一部閉鎖されていた学園の施設も開放され、全て自由に使う事が出来るようになり自分の好きな訓練を出来る期間である。
もちろんこの試験で不合格になれば落第となってしまう。
夏休み・冬休みは基本的には自由に過ごす事が出来る。
学園の開放されている施設を利用するも可、自主訓練をするのも可、学園以外の人の指導を受けるのも可。
そしてもちろん、遊びや旅行に行くのも可である。
その代わり、訓練を怠り学園の求める一定の基準を超える事が出来なければ、落第の烙印を押されかねない。
年度末試験も同様で退学では無く留年という事になるのだが、烙印を押された大体の者は、他の者の視線や自分の不甲斐なさに耐え切れず自主退学していく。
そのため、夏休みも冬休みも遊んで過ごすという者は殆どいないのが現状なのだ。
そして夏休み後の選抜試験、これが生徒にとって大きなイベントの一つである。
というのもこの選抜試験は、後期が始まって1ヵ月後に開催される勇者養成学園・都市対抗戦の選抜メンバーを決める為の試験だ。
これに出場出来るか出来ないかで、今後の人生が変わると言っても過言ではない。
大会で優勝すればスカウトから引く手数多であり、卒業後の進路は自分の好きな道を選ぶ事も可能である。
優勝できなくとも、大会に出場出来るというだけでも、スカウトの目に留まり進路に有利になる事は間違いない。
それ以外の者は、卒業後の進路は自分で探していくしかないのである。
それでも、勇者養成学園を卒業したというだけで、普通の者に比べれば選べる道は幾らでもあるのだが、大会に出場した者と比べるとランクは落ちてしまう事になる。
従って、この選抜試験で学園代表となる為に、夏休みをただただ遊んで過ごす者はいないのである。
授業に関して、1年の前期は基礎的な事を身につけるために全員が同じ授業を受ける。
剣士だからと言って魔法を知らなければ防ぐ事など出来ないし、魔法が得意で後方支援だからと言って近接戦闘が絶対に無いとは言い切れない。
それを考慮して最初は得手不得手関係無しに、同じ授業を受けさせる。
後期からは選択授業が設けられ、近接戦闘か魔法かを選ぶ事が出来る。
もちろん、その中でも幾つか分けられているのだが、細かい事は置いておこう。
ウォンバルトの説明が終わり授業は明日から始まる事を告げられ、今日はこのまま解散となる。
シャイルは面倒な事に巻き込まれない内に、さっさと寮に帰ろうとしていた矢先。
「ちょっと、貴方!」
教室に響き渡るような甲高い声が聞こえたので、シャイルはその声の方に顔を向けた。
「え?ボク?」
座っているシフォンの前に威嚇するような眼差しで仁王立ちをする、金髪ロールの少女がいた。
「ええ、そうですわ!貴方、シフォンと仰いましたわね」
「うん、そうだけど。君は確か・・・エクレイア・フィナンジェだよね?何か用かな?」
二人は知り合いでは無く、自己紹介の時に互いの名前を覚えた程度である。
エクレイア・フィナンジェと呼ばれた少女は、この学園都市があるローエンデルバ共和国の隣国であるハイゲンシュルト王国の、剣術の名門フィナンジェ家の長女であり、幼い頃から鍛えられているため剣術に長けている。
特に彼女が得意としているのは細剣だ。
「もちろん、用があるから話しかけているのです!」
「あ、そりゃそうか」
シフォンはバカな事を聞いたと思い、「たははっ」と笑って誤魔化した。
「貴方、先ほどの自己紹介の時に勇者になると仰いましたね?本気でお考えですか?」
「・・・それはどういう意味なのかな?」
勇者になるというと馬鹿にされる。
それは自分に限らず、全ての人に言える事。
そしてシフォンは、そのことで今まで散々馬鹿にされてきた。
馬鹿にされるのはもう慣れたし、別にその事自体には腹立つような事はない。
ただ、またかというウンザリした気持ちと、わざわざ直接言いに来る事に対し警戒心をあらわにした。
「言葉の通りです!もし本気でお考えであるというなら、私は貴方を認めません!」
「別に君に認めてもらう必要は無いと思うんだけど?」
「ええ、その通りです。ですが、勇者とは貴方の様な方がなれるようなものではありません!勇者とは・・・勇者とは!」
「・・・」
シフォンは自分が思っていたのとは違うエクレイアの反応に、少しだけ戸惑いを見せたものの彼女の思いを汲み取り平静を装って言葉を返す。
「そっか・・・じゃあ、ボクの様な者でも勇者になれるんだって事を、君に証明してみせなきゃね!」
「――!!」
エクレイアはエクレイアで、怯むと思っていたシフォンが笑顔で応えてきたことに、一瞬体を仰け反らした。
「ふ、ふん!せいぜい足掻くといいですわ!それ以前に私は貴方に二度と勇者になりたいなどと言えなくなるくらい、完膚なきまで叩き潰して 差し上げますわ!」
「うん、お手柔らかに頼むよ!でも、ボクもただで転ぶつもりはないし、誰にも負けないつもりだよ!」
直接言葉にしなくとも、実質のライバル宣言である。
シフォンは単純に剣の技術だけならば、彼女の方が上だろうと考えていた。
なぜなら、剣術の名門であり幼き頃から剣術を磨いてきた彼女に、剣術を知らずただ剣を交えてきただけの自分が剣術で敵う道理はない。
だからこそ、彼女と剣を交える事で自分も強くなれるだろうとシフォンは嬉しく思っていた。
それを踏まえての先の言葉である。
少しの間、互いの視線が交錯していたが、エクレイアはそれ以上何もいう事無く踵を返して行った。
その一部始終を見ていたシャイルは、ここにいる皆は勇者養成学園に入学出来るだけあって、個性や我が強いなと感じていた。
そして何事もなかったようにシフォン達を尻目に教室を後にしようとする。
シャイルが歩いていくのを見たスコティーやタルト、プディンもシャイルの後に続く。
そのタルトに対し、先ほどの少年は鋭い眼差しで睨みつけていた。
その事に気づいているシャイルは、やれやれと思いながらも絡んでこないだけマシと考え、彼だけではなくシェットラン達にも絡まれる前にそそくさと教室を出た。
もちろん、別の意味でシフォン達に絡まれたくないとも思っていた。
そういう気配に敏感であり、良い意味で空気を読まないシフォンがそれに気づかないわけもなく、その後すぐにシフォン達に捕まって一悶着あったのは言うまでもない・・・
登場人物
・シャイル:主人公
・スコティー:シャイルと寮が同室でクラスメイトの少年。
・シェットラン:スコティーとシャイルを目の敵にするクラスメイトの少年。
・シフォン:勇者を志す少女。クラスメイト
・ティラ:シフォンに助けられた少女。クラスメイト
・ショコラ:ティラの双子の姉。クラスメイト
・ヴェリー:シフォンと寮が同室の少女。クラスメイト
・スフレール(スフレ):透明感のある肌や綺麗な金髪が特徴の少女。クラスメイト
・マカローナ(マカロン):青い髪で鋭い目つきの少女。クラスメイト
・クーヘンバウム(バウムクーヘン):たどたどしい自己紹介をした白金髪の少女。クラスメイト
・エクレイア(エクレア):ハイゲンシュルト王国、剣術の名門フィナンジェ家の長女。シフォンに絡んできた少女。
・ウォンバルト(ウォンバット):シャイル達の担任。
今回は登場キャラが多くなりました。
本当はもっと絡ませたかったのですが、話が長くなりすぎそうなので
ある程度に絞って書いています。
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