迷子、山をさまよう
うろうろ。
虫の声を聴きながら登山をしてると、腹が限界を訴え出した。
なんだかんだと昼も食い損ねたなぁと月明かりを頼りにテントを設置できる場所を探す。
野獣避けのお香を焚いて、結界石を四隅に置く。4個で一組の便利グッズです。
食料関係の袋から薪を取りだし、火の魔石をセット。少し力を流すと石に火がつく。燃ーえろよ燃えろーと脳内カラオケすると火もなんか頑張ってくれてる。気のせいではなく、ちっちゃくちっちゃくとお願いすると弱火になります。煮込み料理に頼もしい味方です。はい。
小鍋に乾物にした野菜達を適当に入れ、瓶から白いプルプルしたものを掬って入れる。なんちゃってトンコツです。
トンいないけど。イノシシがトンの代わりかな。他にも鹿も鳥も熊もその時にあるものでブレンドします。俺発案じーさん改良のスープベースです。グズグズに煮崩れた骨は乾かして畑にペイっとします。
緑達には何気に人気でした。会話ができるのは多年草と木です。
自分が世話したのは解りやすいです。ほぼおねだりだけども。
潰してから乾燥させた豆とハードタイプのソーセージもナイフで切りながら入れ、塩と水とハーブ入れて火にかける。
星きれーねー。明日も晴れるなー。何処に行こうかなー、じーさん、帰ってこん?やっぱちと寂しいわー等々ぼーっと夜空をみつめる。
気付いたら小鍋が地獄谷のようになっていて焦った。
鍋食いで正解。洗い物は少なくね。
旨かった。
生きてる緑達を出して水やって。明日は寝坊しよう。
感想ありがとうございます(*^^*)