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 二人は家の中を、薬師は畑を捜索、それぞれ声をあげた。



「なんだよ!なんにもねえじゃねえか!」



「うそ!アイリス!どこにいるの?!」



「何にも植わってねえ!聞いてた薬草も木もなんもない!話が違うじゃないか!」



 周辺も探し、何処にもいないと分かると村に急いで戻った。村長の元へ。

 村長が話を聞くと大爆笑。まさかその日のうちに去るとは思ってなかったので、そうなることを見越していたアイリスに感心するやら息子の馬鹿さ加減に呆れるやら、噎せても笑いが止まらない。



 ミーシャには間違っても追いかけていかないように注意し、諦めるように言う。少女一人で旅に出れるほど安全ではないから。冒険者ならともかく。

 息子には特大の雷を連発。

 村民を集め事情を説明し、ドランには次期村長としての権利を剥奪した。次期村長には一つ下の弟とすると明言したのだ。

 当然歯向かうが相手にされず、今までの行いを村民の前でこと細かくばらされ説教され、村長として相応しいと思う者はいるかの問いに誰一人手を上げなかった事実を見せつけられ、引っ込むしかなかった。



 自分が出ていくまでは何もしないでほしいとアイリスに言われていた村長は、やっと息子に対する溜飲を下げた。

 これがアイリスが必死こいて逃げた問題事だった。

狭い人間付き合いの中では色々あります。

そしてどこにでもいろいろ足りない人はいます。

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