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徒然枕物語 壱  作者: 緋和皐月
8/15

甘い夢

ジャンル:詩

 

 ……嗚呼、また。

 まただ。

 また、消えた。


 希望が、また消えた。



 あの子と居たかったのに。

 あいつと喋りたかったのに。

 この人に会いたかったのに。

 こんな奴にああしたかったのに。


 あれもしたかった。

 これもしたかった。

 それもしたかった。

 どれもしたかった。


 それなのに、また消えた。


 希望が、


 未来が、


 甘い夢が、


 心地よい嘘も、


 消えた。



 あるのは、辛い現実ばかり。



 ねぇ、もう諦めてしまおう。


 そうすれば、楽になれるから。

 そうしたら、傷つかないから。

 そうしても、大丈夫だから。


 だからほら、諦めよう。



 甘い甘い夢を見よう。


 白いお砂糖も、艶やかなチョコレートも、濃厚なキャラメルも、優しい餡子も、全て詰め込んで。


 甘い甘いものから出来た、すごく素敵な夢を見よう──



『オイオイ、坊やァ』



 甘くて甘くて蕩けそうな夢を……

 


『そんなに甘いモンが好きなのかェ?』



 優しい甘さで全てを包み込んで……



『たまには、辛いモンも食いなァや』


 甘いもので……


『あァ、そォだ。最近、良い激辛料理店を見つけてねェ。今度おめぇに奢ってやらァ』


 艶かしいほど濃密な甘い夢を……


『甘いモンばっかりじゃァ、飽きっちまうだろう?』


 パリンッッ、と、何かが割れた音がした。



「目が覚めたかィ、坊や」




……異世界モノを書きたくて試しに書いてみたら使えなかったワンシーン。

自分のレベルがどれだけ低いのか舐めていました……(/ _ ; )


が、ここから私の連載「世間知らずに異世界暮らし」に登場するアスネリ姐さんは生まれた←


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