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徒然枕物語 壱  作者: 緋和皐月
13/15

腐女子の罠?

ジャンル:ーー?

キーワード:腐女子の好物


 

「なぁなぁ、隣のクラスのあの娘、腐女子らしいぜ」


「マジかよ?! あの、綺麗な長い髪の美人が?!」


「さっきあの娘が、あいつを見ながら『ネコ……いや、タチだね』って言ってたらしい」


「猫……立ち? なんだそれ?」


「腐女子が使う隠語だよ。ネコは、男女に置き換えた場合の女役で、タチはその逆だって」


「……お前なんでそんなのに詳しいんだよ?」


「さっきあの娘が友達に説明してんの聞いちゃったんだよ」


「……俺、お前も腐男子なんじゃねぇかって一瞬ビビったわ〜」


「んなわけねぇじゃん、お前バカなの?」


「で? その腐女子がどしたって?」


「今度、サッカー部で試合あんじゃん?」


「あぁ、明日、俺らが選抜メンバーで出るやつな」


「あの娘がさ、絶対負けるって言ったんだよ」


「そりゃ酷ぇな」


「だから俺、そんなわけない、1度は勝てる、って言っちまったんだよ」


「こりゃまた見栄張ったな。相手チーム、あの強豪校だぜ?」


「男のプライドだっつの」


「ハイハイ、それで?」


「そしたらさ、じゃあ負けたら、お前とデートしろって言われて……」


「……は? 俺?」


「ん」


「完全に俺関係ないところで巻き添え食らってた?!」


「てなわけで、明日の試合は負けます!」


「うんなんでだよ!? 1回は勝とうな!」


「だってお前とデートしたいじゃん!」


「お前とうとう頭ぶっ壊れたの!?」


「というのは建前で、お前とデートしたい」


「言ってること同じだよ!」


「そしてこれも、腐女子の軽妙な罠なのであった……」


「すげぇというか、怖ぇな腐女子!」


「てなわけで、デートしようぜ」


「嫌だよ!」


「実は最近、お前の好きなカレーが、超美味いところ見つけたんだけど」


「……行く」



「「ふぅ……また新たなCPが誕生したわね……」」




……実はこの緋和皐月、腐人間なのでした。

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