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徒然枕物語 壱  作者: 緋和皐月
11/15

リドー

ジャンル:詩

……恋愛系?



 

 麗らかな春の木漏れ日も そっと優しく受け止める

 そんなあなただから 素敵な色をしてるのかしら



 昔より その存在感(オーラ)が薄れてるのは

 あの頃から時が経った という証拠ね



 でも  出会った頃のように  

 あなたは あの人に 構って貰えない


 だからあなたは ふわふわした私なんかが近寄っても

 揺蕩うように 微笑んでくれるのかしら



 私は あの人の代わりなの

 そう言うと  あなたは困ったようにたじろぐけど

 私は別に それでもいいのよ

 それであなたが居てくれるなら



 ねぇ

 あなたは そろそろこの命が終わるとか

 そんなことをよく私に言うけれど

 やめて欲しいわ 縁起でもない



「好きだよ」って言ってくれるけど

 あなたの心には あの人しか居ないことくらい

 私もわかってるんだから


 例え どんなに優しい嘘だって 嘘は嘘よ  

 その気になって  困るのは  あなたの方で

 その後  泣くのは私でしょう

 良いことなんて  ひとつも無いじゃない



 あら

 そろそろ  あなたの言う  命の終わりが近づいてるみたい

 でも  私の方が先なの レディーファーストよ


 あなたの最期を

 見届けることが出来ないのは  悲しいけど


 それでも私は あなたの最期を見たら

 悲し過ぎて 身が引き裂かれるような痛みを味わうことになると思うの



 やめてよ もう 暗い顔しないで

 またいつか  生まれ変わって会いましょう

 私が  貴方を見つけるわ

 そしたらまた  貴方から話しかけてね

 私  緊張で言葉が出てこないに違いないから



 ごめんなさい  もう時間みたい

 無情な機械音が  聴こえてくるの


 せめて最期にあなたの名前を

 初めて口にしようと思うわ



 リドー




まさかの人外恋愛モノ。

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