step3チートになりたいお年頃
今回は、無口系男子、西条正宗の話です。
俺は西条正宗、よく分からんが目が覚めたら鉱山にいた。しばらく呆然としていると、腕時計っぽいのがあった。それが輝きだし、勝手にヘルプとやらが起動した。
ステータスを確認すればいいらしいので、ウインドウを開くと、
ドワーフ
レベル1
スキル?????
見極め、直感、値切り、翻訳、幸運を呼ぶ
わかった、サッパリわからん。お前は何を言ってるんだ?
しばらく調べた結果、ウインドウに出ている文字を触ると、それについて詳しく調べる事が出来るらしい。
例えば、見極めなら、
全ての物を見極めるスキル。
レベル1物の簡単な説明が見られる。←now
レベル2敵の動きを先読み出来る事がある。
レベル3・・・
レベル10物の全てを見ることが出来る、また、相手の気持ちを感覚で少し理解し、行動の可能性から最も高いものから表示する。
など、出来る事が増えるらしい、スキルを得るには、剣術なら剣で訓練するなどの行動をすればいいらしい。
今持っているのは、
直感レベル1何となく条件に合う物を選ぶ確率が上がる。(極小)
値切りレベル2値切る確率を上げる。(極小)
翻訳レベル3人間の言語を使える。
幸運を呼ぶレベル5ドロップする物が上質になり、珍しい物が出やすくなる。
次はダンジョン作成らしい、10,000,000Pもある。
部屋が設定してないと、3×3×3メートル位の部屋が出来るらしい、少し広げて6×6×6メートルの部屋を洞窟の一番奥に作った。周りに見極めで鉄が沢山ある事に気がついたからだ。
そして、スキルを使ってみようとやらもクリアして、どうしたものかと考える、この状況はダンジョンを如何に難攻不落の城にするかに掛かっている。
まず、外への入り口近くに落とし穴100Pを仕掛ける。DPはダンジョンの罠やモンスター達は低く、嗜好品等は高い傾向にあるらしい、それはともかく、落とし穴の次に更に落とし穴を設置する。
これは、誰かが落ちたのを見て、落とし穴を飛び越える奴に有効だ。
そして、俺が出る為のアイテム、ダンジョンマスターのバッチ50,000Pを交換する。
これは、自分の仕掛けた罠全てに引っかかる事が無くなる便利アイテムだった。
ピッケル150Pで鉄を掘る。かなり高純度の鉄鉱石がずらりと並んでいる。
俺は、折角だからドワーフらしく鍛冶屋にでもなりたい、でも俺が知っているのは小説やゲームで少しばかりの知識しかない。
どうせなら持ち主にピッタリ合う武器を作ったりしたかった。なんて都合の良い事を考えていると、ヘルプが光り輝く。毎回光るなよ!バルスされたみたいに目がぁ目がぁ、そんな事はお構い無しにウインドウが開く。
レベル4特殊スキルを使ってみよう。
神が与えたスキル。それは普通のスキルの上位版であり、いわゆるチートである。
戦友を創りし者レベル1
鍛冶の知識、感覚、構想が得られる。(補正最大)
な、なんじゃこりゃぁあ!?!?
少し忘れてたものどころか知らない知識まで増えていく。
早速俺は部屋に魔道炉4,500,000Pと最高級槌5,000,000Pでまずはコチラ、鉄の剣です。
いやー沢山の招かれざる客が来ると、素手ではおもてなし(殲滅)出来ませんよね。そこでこちら!
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さあ今すぐお電話を!
・・・徹夜して作ったから通信販売のノリでやってしまった。反省も後悔もしてない。一人で何やってんだろう。飯を50Pで交換して800Pでフカフカのベッドを交換した。
・・・共有しているのにDP結構使ってしまった、何時か何らかの形で返さないと行けないな、そんな事を考えながら俺は深い眠りについた。
・・・「 称号、《職人》《借りのある者》《実況販売》《罠師》を獲得しました。」
ぐっすり寝てた俺がそれを知るのは明日になってからだった。
彼はネットスラング大好きな弱オタクです。
頭の中は結構残念な感じです。