step1チュートリアルは読め、設定は最速で
「パンパカパーン!あなたたちは転生の権利を得ました、ダンジョンでも頑張って下さい!」
「「「「「「「はあ?」」」」」」」
7人が同時に驚く。
「さーて、どこに飛ばそうかなー、近いと意味無いし均等に飛ばすかな!?」
「うるせぇ!説明しやがれこのデカ女!」
ばきゃっ!
「あぁんいきなり殴るなんてひどいじゃない?」
俺達をのぞき込む二十メートルはありそうな女性が傷がひとつもないその顔で話しかける。謎の白い空間にいきなり集められた7人は少しばかり落ち着いた様子だ。
「私は確率の神よ!第666回転生するのはだ〜れ!?であなたたちが選ばれたのよ!」
「何故ですか?僕死んだ覚えは無いんですけど?」
「だって寝てる時に隕石に当たって死んだもの」
「思ってたより酷い!?」
「とりあえず自己紹介でもするといいのよ、ついでに言うとあなたたち何故か全員日本人だから」
「何でだよ!」
「こっちが聞きたいのよ!星や次元、時間までランダムなのになんで同時刻の同じ国がえらばれるのよ!こんな確率滅多に出ないわよ!」
確率の神が怒りだしたのだが、
「私の名前は新繰ネイよ!趣味は裁縫よ!」
「神様なのに無視!?」
「俺は倉井悪魔だ!キラキラネームだがきにすんな!悪魔って呼んでいいぞ!」
殴った男が流れで自己紹介する。
「僕は軟陶大地です」「わ、私は清水愛で・・・す」
「西条正宗だ」 「春風花・・・」
「我が名はdarkblooddragon、だが仮の名の蛇腹龍樹とでも呼ぶがいい!フゥハハハハ!」
腕に包帯を巻いた中二病少女が高笑いしていた。
「神様なのに・・・神様なのに・・・」
無視されたせいかつぶやいている神に
「あ、あの・・・質問いいですか?」
「何々?神様のあたしが何でも答えちゃうよ〜」
と、かまって貰えたのが嬉しかったのか、女神が話しかけると、
「に、日本に帰りたいんです・・・」
泣きそうな愛に彼女はさすがに真面目な様子で、
「・・・ごめんなさい、あなたたちはもう死んだのよ、転生は死んだ世界では出来ないし、アタシに出来るのは記憶ありで転生させるぐらいなの」
「そんな・・・転生なんて・・・」
泣き出す愛に、
「大丈夫ですよ、僕達も手伝いますよ」
隣にいた大地が慰める。
「質問・・・ダンジョンって何?」
空気を変えるためか質問する花に答える女神。
「ダンジョンはあなたたちの住処であり魔力ある者を
倒すと強くする事ができるの」
「何故我がそんな事をしなければならないのだ!」 龍樹が偉そうに聞く。
「それがランダムで転生場所決めたらさー、なんか魔王と勇者がレベルアップの為にダンジョン荒らしまわってさー、ダンジョンが無くなってたの、ダンジョンは魔力の循環に一役買ってるのに!ついでだからダンジョン作って貰おうと思って」
「えーそいつらの尻拭いしないといけないのー?」
ネイが文句を垂れ流す。女神はそれに対して、
「あなたたちの家にもなるしイイじゃない」
「あっちの事何も知らないけどどうするんだ?」
「ステータス画面にヘルプのスキルをつけとくわ、大体の事なら分かるわよ。後、あたしへの要求コーナーもつけとくわ。少しでも応えるようにするわ」
「神様よ〜あんたの言う事聞くのはイイけどよ、少しばかり何かくれたっていんじゃないか?」
「う〜ん、持ってけドロボー!一人1つスキルをプレゼントするわ!これ以上は無理だからね!」
最後に、慰めていた大地が困ったように、
「すいません、彼女を一人にするのは辛そうなので、僕と同じところにしてくれませんか?」
「そうね・・・特別に許可するわ、彼女壊れそうだもの。じゃあみんな準備はいい!?」
神様が手を翳すと魔法陣が浮かび上がる。
震えが大きくなりもう転移する直前で、
「何故か全員人間じゃなくて魔物や亜人だけど頑張ってね!」
「「「「「「「はあ!?」」」」」」」
叫にびも虚しく彼らは新しい身体に飛ばされる。
こうしてダンジョンマスター達の楽しい運営が始まった。