生存率１％

『小説家になろう』にて初めての投稿になります。

まだまだ未熟な物書きですが、よろしくお願いします。

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『生存率１％』

作：伴野 久兵衛

■配役

　男１　女１　ナレ１（男女のどちらかでも可）

ナレーション

「１年前、巨大な隕石が地球に衝突する事が判明した。

　人類の生存率は１％らしい。

　人々は何かを悟ったかのように粛々とその日を待った。

　そして・・・今日、衝突の日を迎えた。」

男「衝突まであと5分か・・・」

女「思ってたより早かったね」

男「これで世界が終わるなんて・・・」

女「うん・・・信じられないよね」

男「・・・・・・」

女「でもね、私、最後の瞬間をあなたと迎えられて幸せ」

男「俺も、お前と一緒で良かった」

女「あなたは優しかったし幸せだった・・・」

男「お前も美人で最高の女だった・・・」

女「まぁ、ちょっと頼りなかったけどね」

男「お前だって性格悪いトコあったけどな」

女「それを言うならあなただって顔はイケてなかったし」

男「いやいや、お前もペチャパイだし」

女「な、なによ、今になって！付き合った頃はそんな胸が好きって言ったくせに！」

男「お前だって今まで付き合った男の中で一番イケメンだって言ったろ！？」

女「そ、そのくらい誰でも言うわよ！このスケベ野郎！！」

男「っだと・・・この浮気女っ！！」

女「な・・・なによ、浮気女って！？」

男「バレてないと思ってたのかよ！お前、他の男と寝てたの知ってんだぞ！！！」

女「なっ・・・！あなただって私の財布からお金抜いてたでしょ！知ってるんだからね！！！」

男「くっ・・・！うっせー！このビッチ！！！」

女「そっちこそ！コソドロのくせにっ！！！」

男「ふんっ！ここでお別れできて清々するぜ！！」

女「こっちもよ！生まれ変わったらもっと良い男見つけてやるんだから！！」

ナレーション

「その瞬間、隕石が地球に衝突した。

　激しい揺れと爆風が押し寄せ、２人の意識は遠のいていった・・・」

男「・・・・・・んっ？い、生きて・・・る？」

女「・・・・・・えっ？」

男「おい！生きてるぞ！！」

女「ホント・・・だ。生きてるっ！！」

男「俺たち、助かっ・・・」

女「・・・ちゃったみたい・・・ね」

男「（咳払い）そう・・・みたいだな」

女「（ため息）あーぁ！最っ悪！！」

男「全くだ・・・２人して生き残るなんてな」

男・女「・・・・・・」

女「で・・・これからどうする？」

男「ん・・・しょうがねーだろ。こんな時にお前みたいなクソ女、１人で放っておけねーし・・・」

女「・・・・・・。ふんっ！まぁ、１人で生きてくより何かとマシよね。こんな男でも！」

男「だからお前性格悪いって言われんだよ！」

女「何よ？私じゃ嫌なわけ？」

男「ばーか！お前じゃなきゃ嫌なんだよ！！」

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