涙。
なんでこんなにも悲しそうにしている君を・・・。俺は気づいてやれなかったのだろう。
こんなに近くにいるのに・・・
俺はアイツの彼氏。日向。彼女、笑美。俺達は中学三年。そろそろ高校受験。俺とアイツが選択している高校はもちろんバラバラ。
笑美は、頭がいいので俺より上の高校をめざす。俺は・・・。特待生でスポーツ入学することになっている。
「はなればなれだねー・・・。」ある日俺たち二人で昼食を食べている時。笑美が思いもがけないことを言った・・・。
・・。なんだ・・。笑美はけっこう俺と離れるの寂しいとおもってるのか・・。
「大丈夫!離れても絶対一緒だしっ!何?そんなに寂しいのか?笑美・・。」
「そんなことないよ・・。でも少し不安。」
「えっ?何が?」
日向はきょとんと言う。
笑美は、顔を真っ赤にして言った。
「・・。日向が他の女の子にとられちゃいそうで。」
顔を真っ赤にしている笑美は、いつもよりちょっと子供っぽくてかわいかった。
「俺モテるからなー(笑)。」
そういって笑美に肩を組んで言う日向。
「なっっ!」
キッと歯を食いしばって怒る笑美。
「笑美よりかわいい女の子なんていっぱいいるからなー。」
「(怒)・・。そしたらその女の子殴るから・・・。日向もっ!!」
怒り気味でいう笑美。ムッツリしている顏もこれまたかわいい・・。
「ウソウソッ!!・・。笑美より可愛い子なんているわけないぢゃん!!」
「・・ドS・・。」
笑美はボソッと言って日向に抱きつく。
「・・。ウケるね。えみー。」
「だまれっ!」
こんな楽しい日がずっとずっと続けばいい・・。
このまま時が終わってほしい・・。
そう心の中で思う笑美であった。
ある日の帰り道。
ひさびさに分かれて帰ることになった。
なぜかというと、自分の行きたい高校の見学に行くことになったからだ。
「・・・。じゃーね・・。」
「・・・。じゃーな・・。」
二人は違う道を歩く。悲しいけど・・。
乗り越えなきゃならない。
さよなら・・。日向・・。
さよなら・・。笑美・・。
そして・・。
笑美の合格発表の日がやってきた。
普通に学校はあるが、笑美は合格発表を聞いてから学校に来ることになっている。
正直俺は学校どころではなかった。
ソワソワソワソワしていた。
そんな時。いきなり教室のドアがガシャンッ!!と大きな音をたてて開いた。
そこには・・。
笑顔で立っている笑美の姿が見えた。
「・・!!笑美・・!!!」
日向が笑美の前に近づこうとすると笑美が走って俺のもとに来た。
「日ぃーー向ぁーー!!」
「へっ?笑美?!」
笑美は日向に強く抱きつく。
日向は小声で
「おい・・。ここ・・。教室・・。//」
笑美はがばっ!と日向のもとから離れた。
すると笑美の笑顔が見えた・・。
「う・・・。うかったぁーーーー!!!」
笑美が大声で叫ぶ。
「マ・・・。マジかっ・・・・!」
「う・・・。うんッ!!!」
・・・。すると、さっきまで笑顔だった笑みの頬には・・・・。
涙が・・。ポツリ・・・と何粒も垂れる。
「・・・・!!」
俺は笑美の涙の意味がわからずボー・・っと立っていた。
「・・・?あれ・・?おかしいな・・・。なんで涙・・?嬉しいのに・・。」
「・・・。」
「・・・。」
教室中が静かになった。
誰も音をたてない。
そんな中、笑美が一言言う。
「・・・。ごめん・・。日向・・。あたしと・・。 別れて・・・。」
笑美は俺の目を見て言う。
「あたしいままでずっと考えてきたことなの・・。本当に日向のことが大好きだった・・。
だからなおさら考えなきゃいけないことだって・・。・・・。だから・・。こんなこと
言うあたしを・・。許してッ!!」
そう言って笑美は涙を流す。
俺は・・。笑美の涙に気づいていなかったってことか・・?
こんなに近くにいる人なのに・・。
「・・。さようなら・・。」
笑美は笑って言う。最後だけはわらっていたいという気持ちで・・。
笑美はそのままクルッと後ろを向いて歩いて行った・・。
ちょっとしてから俺はすぐに笑美を追いかけた。
大概笑美のいるところは想像がつく。
君を・・・。見つけた。
「笑美っっ!!」
笑美は、後ろを向く。
まだ目がすごくあかくなっていた。
「・・・。守ってあげれなくて・・。ごめんっ!!
あと・・・。今までありがとう・・・。」
俺は笑って言った。
笑美も・・。
何も言わずに俺の方を向いて笑って言った・・・。
初めまして!
レイです!(^^)!(テンションちげー!
・・・。涙。楽しんでいただけたでしょうか?
初めて投稿した小説が男の子目線という・・。
大胆なことをしてしまいました(汗)
切な系の涙。ですが・・。ハッピーエンドにさせてあげたかったな・・。
と思います・・!
まあこんな感じで・・。これからもわたくしレイの小説を応援してくださると幸いでございます(*^_^*)
感想お待ちしております!