プロローグ後 召喚します
プロローグ後編です。まだ本編ではありませんよ~。
SIDE ???
「今日この日この瞬間を持って魔王を倒すため、勇者様の召喚の儀式を開始する!」
シン、とした空気の中に私の声が響く。
今日は魔王を倒してもらうための勇者を召喚する大事な日だ。
私は召喚のための魔法陣を起動するために魔力を通す。
それと同時に魔方陣から光が発せられる。
最後に私の血をこの魔方陣に垂らせばいい。
私は事前に持っていたナイフで腕を軽く切る。
一瞬の鋭い痛みと共に軽い脱力感が自分を襲う。
ナイフで自分のみを切るなど初めてのことだから当然といえば当然だろう。
腕から滴る血を魔方陣に静かに垂らす。
・・・・・・ポタッ
魔方陣が発光する、それと同時に膨大な魔力が魔方陣から湧き出てくる。
魔方陣から出てくる魔力の量によって勇者の力は決まるといわれている。
これだけの魔力ださぞ強い勇者が出てきてくれるだろう、と私は期待に胸を躍らせていた。
しかし、何事にも例外というものはあるものだと私は思った。
もしかしたら失敗するかもしれない、そんな不安感が私を襲ってくる。
しかしそんな私の不安も杞憂に消えた、魔方陣が爆発したのです。
・・・私?避難しましたよ?じゃないと爆発に巻き込まれてしまうしまがい間違って異世界にいきたくはないですからね。
しかし私はこのとき思いもしませんでした。
まさか、
魔方陣から出てきた人が二人もいたなんて。
次の話では主人公が異世界に到着します果てさてどうなることやら・・・(笑)