滅びの塔
■ 滅びの塔(ほろびのとう / Tower of Oblivion)
記録なき記録院。存在そのものが歴史から削除された塔。
忘却された神“ゾディアーク”の記憶と交差し、最後の記録者が“言葉”として変じた場所。
◼︎概要
滅びの塔(英:Tower of Oblivion)は、かつてヴェントゥス大陸に存在した「記録院」の最終遺構とされるが、その名称も構造も、現在の世界では一切記録されておらず、正史においては“存在していない”ものとされている。
塔は現在、空域を漂う無名の漂流島の中央に位置し、外部からの視認や魔導観測を拒む時空の断層の内側に存在する。そのため“偶然の迷航”か、または“意図的な接続”がなければ辿り着くことはできない。
◼︎位置・空域
位置的特性:
・漂流島の中でも自律漂流型(非重力錨付)に属する特殊な空島。
・地図に記載されない「忘却空域」に属し、魔導航路ルーンの網から外れている。
時空的特性:
・島全体が「時空の揺らぎの断層」に包まれており、内部では時間の流れが一定でなく、重力や風の挙動も不安定。
・魔力による記録干渉が困難で、魔導通信(風晶機等)は無効化される。
◼︎構造
外観:
・高さ約80メートル。白亜を基調とした塔で、風の神エアリアを象徴する螺旋様式を持つが、大半は崩落している。
・建材には“風晶石”と呼ばれる魔力伝導率の高い素材が使われており、かつては自律的に空気流を制御していたとされる。
内部構造:
・円形の広間(記録陳列室)を中心に、放射状に小部屋が連なる。
・記録閲覧の回廊、封印の間(中央祭壇)、記録者の私室跡などが存在。
・中心には“記録石板”と呼ばれる巨大な意志伝導体があり、音声や魔力に反応して情報が断片的に再生される。
機構:
・空間全体が“風の結界”で守られていた痕跡があり、風紋と呼ばれる装飾が「音声認識式の封印解除機構」を担っていた可能性が高い。
・一部の機構は、“言葉に反応する構造”を保持しており、特定の単語・詠唱によって記録が“再起動”する設計だったと推測される。
◼︎歴史
起源:
・約300年前、「記録戦争」終結期に建設されたとされる。
・神ゾディアークの記憶結晶“ゾディアック・コード”を最後に受け継いだ記録者ユノ・リュエルが、自らを記録と一体化させた場所とされる。
崩壊:
・ユノの“最終記録”以降、この塔は世界の認識から排除され、記録からも“存在が消去”された。
・記録院の記録者たちが撤退または殲滅されたのち、塔は無人となり、時間の断層の中で漂流を続けている。
◼︎現在の状況
・完全な漂流島として「霧の空域」に存在。
・一切の公式記録には登場せず、魔導測量でも捕捉不能。
・現在、ヨルムンガンド帝国の特別部隊が、禁じられた“記憶干渉技術”を用いて、島の内部への侵入を試みている(※詳細設定「ログ・インベーダ」参照予定)。
・トレインら第七班が偶然空域に迷い込み、滅びの塔へと足を踏み入れた。
◼︎逸話・伝承
・一部の古詩文に、「風が止まるとき、塔が呼ぶ」という言い回しが残されている。
・“塔は記録を求めるのではなく、記録されることを拒んだ神のために建てられた”という説もある。
・風の巡礼詩(Aeria Chant)にて、“最初に言葉になった祈り”が眠る場所とされる。




