第15話
入学式から数日後のある日、1枚もチラシが配られた。校内アルバイト(お漏らし)についてのものであった。これを見た瞬間、私の脳みそからアドレナリンが滝のように出始めた。これをやるためにこの学校に入学したのだから。担任の先生によると「今日の放課後に体育館で説明会があるので興味がある人はそれに行くように」という話だった。放課後、掃除を終えた私は一目散に体育館に向かった。到着すると、何人かの人がすでに来ていた。私を含めると20人くらいだろうか。説明によるとこのアルバイトは平日にしか行なわれなず、衣装は制服・ジャージ・ハーフパンツ・水着・オムツの5つだという。しかも、ハーフパンツとオムツでやる場合はその衣装以外は全裸にならなければいけないらしい。その説明会の最後に、同意書なるものを渡された。締切は今週の金曜日らしい。家に帰えるとすぐに書き上げ、親の部屋からパクった印鑑を押した。もちろんすぐに戻した。翌日すぐに担任の先生に提出した。これで念願の校内アルバイトが出来るようになる。そう考えるだけでワクワクした。帰る時の足取りは軽かった。多分、人生で一番軽いかもしれない。周りの景色を見ると桜が満開に咲いており、緑色の草木が生い茂っていた。春特有の風ののどかさと空気の匂い、そして風によって揺れる草木の音が響いている。そして、桜の木の枝にはスズメが数羽ほど止まって鳴いている。中学生になったばかりの私にとっては、これらの全てがとても新しいものに感じた。
2月10日午後3時12分追記
誤字脱字の修正と加筆を行いました。




