シュガーズの音盤パンフレット~第七章~
①『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ
作中でもステマかというほど説明したが、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコが1967年に発表したデビュー作で伝説的なアルバム。本盤のプロデューサーでもあるアンディー・ウォーホルがデザインしたジャケットのバナナはファーストプレスにだけ特殊な仕掛けがあり、バナナの皮がめくれるようになっている。ちなみにバンドに混ざっているニコはシンガーソングライターのクリスタ・ペーフゲンであり、アンディー・ウォーホルの要望でボーカルとして参加している。今でいうフィーチャリングみたいな感じ。
その①「Sexy new day何も言葉はいらないコト」
①『A LONG VACATION』大瀧詠一
くどいようだがまたも登場。作詞のほとんどは松本隆が行っており、大瀧はこのアルバムを作成するにあたってそろそろ俺も売れたいと松本にオファーを出したらしい。事実、このアルバムは100万枚以上売れ大瀧の名を広く世間に知らしめた。売れようと思ったら売れる。ビッグアーティストってすげえなあ。
②『風街ろまん』はっぴいえんど
大瀧詠一、松本隆、細野晴臣、鈴木茂による日本ロックの祖とも言われるバンド「はっぴいえんど」のセカンドアルバム。架空の街である「風街」を舞台にしたコンピレーションアルバムであり、その楽曲はどれも日本語を基調とした牧歌的雰囲気の詞になっている。日本音楽界における黒歴史「日本語ロック論争」をその完成度で終わらせてくれた有難いアルバムである。
③『おせっかい』ピンク・フロイド
ピンク・フロイドの6枚目のアルバム。バンドのメンバー単体で作成したアルバムは本作が初。そういった意味もあって評価が高いアルバムである。20分越えの超大作「エコーズ」が収録されている。何がなんだかよく分からない不思議なジャケットデザインはヒプノシスのワークスで、耳の写真と波紋を重ねて焼いたものらしい。バンドメンバーもヒプノシスメンバーも出来に満足していないご様子である。
④『KAMAKURA』サザンオールスターズ
サザンが1985年に作成した8枚目のオリジナルアルバム。レコーディングに1800時間費やしたコンセプト、内容共にこだわりが強いアルバムであり、最高傑作と呼ぶファンも少なくない。収録曲の「Happy Birthday」はその名の通り、誕生日をテーマにしたラブソングである。記念日に二人の愛が永遠に続くよう祈りを込めると言うピュアな歌詞で何かと刺激の強い歌が多い本作における癒し的な存在である(私見)
その②「烏龍ハイ烏龍ハイ爽やかに酔えコト」
①『ショッピング』井上陽水奥田民生
PUFFYのプロデュースでも有名な二人の共同制作デビューアルバム。二人がめっちゃ感謝する曲「ありがとう」はデビューシングルでもある。アルバムにはPUFFYの代表曲で井上が詞、奥田が曲を手掛けた「アジアの純真」のセルフカバーも収録されている。ちなみにこの2曲は井上陽水のゴールデンベストにも収録されている。
②『T・W・O』松浦亜弥
松浦亜弥のセカンドアルバム。代表曲で6枚目のシングル「Yeah!めっちゃホリディ」収録。作詞作曲はつんくが担当。時代の波もあるんだろうけど最近こういう元気いっぱいの歌が減ってちょっと悲しい。本編であんな使い方をして本当にすいませんでした。
③『REQUEST』竹内まりや
1987年に発表した7枚目のアルバム。河合奈保子に提供した10枚目のシングル曲である「けんかをやめて」のセルフカバーが収録されている。このアルバムはシングルや提供曲のセルフカバーが目白押しのアルバムであり、実質ベストみたいなものである(私見)名曲「駅」も収録されている。
④『野口、久津川で爆死』モーモールルギャバン
京都をメイン拠点に活躍するスリーピースロックバンドのメジャーデビューアルバム。「POP!烏龍ハイ」のほか、インディーズ時代を代表する名曲「ユキちゃん」も収録されている。アルバムタイトルにある久津川は京都城陽市にある実在の川。本作に登場する樋津川のモデルと言いたいところだが、バンドのHISから取っただけの名前であり、実際は縁もゆかりもない。
その③「忘れないわ今夜の2人のコト」
①『ギヤ・ブルース』THEE MICHELE GUN ELEPHANT
ミッシェル・ガン・エレファントの4枚目のアルバム。凛が歌っていた10枚目のシングル曲「スモーキン・ビリー」も収録されている名盤中の名盤。このアルバムリリース後に行われた横浜アリーナのライブは日本では前代未聞であるオールスタンディング形式だったという。
②『アペタイト・フォー・ディストラクション』ガンズ・アンド・ローゼス
アメリカのハードロックバンド、ガンズ・アンド・ローゼスのデビューアルバム。全世界で累計2800万枚売れているメガヒット作である。発売当初はロボットが女性に無理矢理いけないことをしようとしているイラストをジャケットとして使用しており、すぐに発禁処分となってしまった。収録曲「ウェルカム・トゥ・ジャングル」で凛がニャーと間抜けに歌っていた箇所は本来「Na」と連呼している。
③『U-miz』松任谷由実
ユーミン25枚目のアルバム。自身最大のヒットシングルである名曲「真夏の夜の夢」収録。タイトルは「ユーミンズ・キッズ」というフレーズを略したもの。