シュガーズの音盤パンフレット~第三章~
前回こっちの更新を忘れててすいませんでした。
おそらく誰からも望まれていないとは思いますが、決してやる気がなくなったわけではないので悪しからずです。
1.『クリムゾン・キングの宮殿』キング・クリムゾン
1969年発売のキング・クリムゾンによるファーストアルバム。プログレッシブロック界の金字塔として知られている作品である。代表曲「21世紀の精神異常者」はレコ倫の観点から「21世紀のスキッツォイド・マン」と題が替えられている。他にも「墓碑銘」やヴィンセント・ギャロの映画『バッファロー’66』内で使用された「ムーン・チャイルド」など名曲多数。
その①「キスして欲しいキスして欲しいキスして欲しい」
1.『ネヴァーマインド』ニルヴァーナ
アメリカのグランジロックバンド、ニルヴァーナのセカンドアルバム。全世界で軽く引くほど売れている全世界の音楽ファンには馴染みのアルバム。本編中で凛が引越しの際うっかり割ってしまったアルバムのジャケットには水中でお金に手を伸ばす全裸の赤ん坊の写真が用いられている。後年、この赤ん坊だった男性本人が児童ポルノ行為だとニルヴァーナを訴えている。売れ過ぎた反動なのかもしれない。
2.『殺人機械』ジューダス・プリースト
イギリスのヘヴィメタルバンドによる5枚目のアルバム。激しいのにメロディックで耳障りが非常に良い。バンドの音楽性を決定づけた名作中の名作である。ボーカルのロブ・ハルフォードがライブでハーレイ・ダビッドソンを乗り回すようになったのも大体この辺り。
3.『皆殺しの挽歌』ZZトップ
ジミヘンにその才能を評価され前座なども担当していたギタリストのビリー・ギボンズが結成したスリーピース・バンドの6枚目のアルバム。1969年の結成ながら現在まで活動を続けているという偉大過ぎるキャリアを誇っている。3人のメンバーのうち2人が超豊かな顎髭に覆われている。
4.『地獄の軍団』KISS
凛が好きなバンドとして名前を挙げているアメリカの大御所ロックバンドKISSの4枚目のアルバム。人気曲が目白押しのお得感あふれるアルバム。「デトロイト・ロック・シティ」「雷神」などが収録されている。このアルバムのレコーディングにあたって行われたトレーニング合宿はメンバーにさらなる技術の向上を当たえると共に忘れがたきトラウマを植え付けたという。
5.『リボルバー』ビートルズ
サイケ色濃いめなビートルズの7枚目のアルバム。陽菜が気に入ったジャケットデザインはメンバーとも交流がある画家のクラウス・フォアマンによるワークス。ビートルズのアルバムは基本的に良デザインな上、その知名度から部屋に置くだけでセンスが良くなるインテリアとしても優秀である…多分。
6.「東風」…『イエロー・マジック・オーケストラ』イエロー・マジック・オーケストラ
日本が世界に誇るテクノ職人トリオのファーストアルバム。イエローマジックはそのまま東洋の魔法を意味しており、音楽にもアジアな雰囲気が漂っている。教授こと坂本龍一が作曲した代表曲「東風」もその名残が強く出ている楽曲である。テクノカットの不良が出てくる漫画を読んだせいで不良校のイメージを持たせてしまったが、YMO自体にそういった雰囲気は全くない。全員紳士である。
7.「マス」…『BGM』イエロー・マジック・オーケストラ
YMOの5作目のアルバム。大成功を収めたメンバーたちがその余韻収まらぬうちに出した作品で全体を通してシリアスな雰囲気が漂っている。「成功により余裕が出たバンドが本当にやりたいことを自由にやったアルバム」としてファンからの人気も高い名盤であるが、本作のレコーディング中教授が細野晴臣に絶賛反抗期だったため、彼の曲は既存のものばかりである。「マス」を漢字に変換して最初に出たものをそのまま学校名にしただけで本来の楽曲タイトルは英単語Massが正解。
8.「キスしてほしい」…『YOUNG AND PRETTY』ザ・ブルーハーツ
ザ・ブルーハーツの2枚目のアルバム。インディーズ時代やブルハ以前に甲本ヒロトが組んでいたバンドの楽曲などが多く用いられている。ちなみに凛はブルハのファンだが、黒川はあまり好きではないという設定で当初は書こうとしていたが、創作内のキャラとはいえ普通に失礼なのでやめた。
その②「好きな食べ物と特技は『君』と書きたいコト」
1.「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」…『スピーキング・イン・タングス』トーキング・ヘッズ
アメリカのインテリロックバンド、トーキング・ヘッズの5枚目のアルバム。凛が黒川にリクエストとして出した「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」はメンバーのクリスがファンクバンドのパーラネントやファンカデリックに多大な影響を受けて作成した楽曲で、アルバムの冒頭を飾っている。何気に岡村靖幸がカバーしている。
2.『切狂言』クニ河内とかれのともだち
クニ河内が主体となってフラワー・トラベリン・バンドのジョー山中、石間秀機とユニットを組んで発表したアルバム。この名義でのアルバムは本作のみ、というよりそもそもが本作を収録するために組んだユニットと言える。何故か内田裕也のプロデュースであると長年思われていたが全くの無関係。
3.「愛はおしゃれじゃない」…『幸福』岡村靖幸
岡村靖幸の7枚目のアルバム。5トラック目の楽曲「愛はおしゃれじゃない」はBase Ball Bearの小出祐介との共作である。シングル曲でもあり、その際のジャケットは『モテキ』でお馴染みの久保ミツロウが担当している。ちなみにアルバムのジャケットは会田誠によるもの。