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悟ったフリ

作者: 迷夢

思えば、私は変に悟ったフリが上手い子供だ。


親がいつかは死ぬこと、

親は親で苦労しているものだと言うこと、

大人が子供を叱るのはその子供の事を大切に思っているからだということ、

死はいつどこで誰に降りかかってもおかしくないものだと言うこと……

等、解った様な口ぶりで、大人に上記の自分の考えを述べ、感心された事もあった。


実際に理解できていた訳ではなかった。

結局は当時していた思考と行動は悟ったフリなのだ。

そしてその悟ったフリは成人した現在でも未だに悟ったフリの域から出ていない。

しかし、悟ったフリの域から出ていないだけで当時よりは実感があり、理解も出来ている。

こうして歳を取り、様々な物を見聞きし、心動かされ、体験して経験を積む事で、実感して理解を深めていく物なのだろう。


だが、どこからが悟ったフリではなくなるのだろうか?そこまで考え始めると途端にわからなくなる。

もしかしたらゴールなどないのかもしれない。

全ての人は自覚していないだけで、悟ったフリをしているのかもしれない。


閑話休題(なんとも便利な四字熟語だ)


なんにせよ、私が一番初めに書いた事を完全に理解する時は、

親が死に、

親になり、

子供を叱り、

私が死ぬ時なのだろう。



面白い事に、ここまでの文も全て、悟ったフリなのだ。

私にしては上手く文としてまとめられたと思っています。

お読みいただきありがとうございました。

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