友愛の女神フレンドと幸福の女神ハピネス
多くの神様が住まう天井の国には、仲の良い二神の神様がいました。
その名は、友愛の女神フレンド。そして幸福の女神ハピネス。
そんな神様達の仕事は、未熟な人間達に多くのものを学ばせる事です。
だからフレンドは、友達の大切さを教え、ハピネスは幸福を探す尊さを説明していました。
かつての時代ではそのように、神と人との交流は、円滑に進んでいたのです。
しかしある日の出来事によってお、その二神は試されてしまいます。
とある地上の男性を見たフレンドとハピネスは、同時に心奪われてしまいました。
仲の良かった二神はその日から諍うようになり、とうとう両者の間に修復できない溝を作ってしまいました。
フレンドとハピネスは友よりも愛をとりました。
その結果、大切な友達をなくしたフレンド、友人といる幸福をなくしたハピネス。
この諍いが原因で二神は、女神である資格をなくしてしまい、人間になってしまいました。
その後、二人がどうなったかは、天界に住まう神様しか知らない事でしょう。